第5章
冥界合宿のヘルキャット
第97話 夏休み、冥界へGO!
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○━
『間もなく、グレモリー領に到着します』
お、いよいよ到着か!
長い事列車に揺らされていたが、ようやく到着のアナウンスが鳴った。
「ウフフ、窓の外をご覧なさい」
朱乃さんが俺に身を寄せながら言う!
思わずドギマギしながら、窓の外を見る。
さっきまで暗がりの空間しかなかった景色が一変し、雄大な景色が広がっていた!
「わあ!」
「この広大な土地が全て!?」
「ええ。グレモリー家の領地ですわ」
「こ、こんなに広いんですか!?」
「日本で言う所の本州くらいの広さがあるらしいよ」
ほ、本州ぅぅぅッ!?
「すげーな、明日夏!」
「ああ、そうだな」
思わず明日夏に振るが、この光景を見ても明日夏は淡々としていた。
いや、窓の外を見てはいるが、景色なんて全く見ていなかった。
……明日夏……。
「うわっ!?」
突然、物凄い揺れに襲われてしまう!?
「止まった!?」
ゼノヴィアの言う通り、列車が止まっていた。
さっきの揺れも列車が急に止まったせいだからだろう。
『緊急停止信号です』
アナウンスでも緊急の停止の旨を伝えていた。
「一体何が……?」
「近々お偉いさんが集まるからな。念には念をって事かもしれん」
困惑する俺達のいる車両にアザゼル先生と部長がやって来た。
「どうにも動きそうにねえな。ちょっと様子を見てくる。じゃあな」
そう言って、アザゼル先生は前の車両の方に向かってしまう。
「あの、お偉いさんって?」
「アースガルズの代表を加えて協議する予定なの」
「アース…ガルズ……?」
「所謂、北欧神話さ。悪魔、天使、堕天使の他にギリシャ神話のオリュンポスやアジア神話に属する須弥山、その他色々な勢力があるんだ」
「なるほど。ヴァーリを連れていった奴、孫悟空って言ってたもんな。あ、部長、じゃあ、協議ってのは『渦の団』と……」
「ええ。テロリスト対策よ。アースガルズを加えてのね」
俺の脳裏に白い鎧を着込んだ男の姿が浮かび上がる。
ヴァーリ、次こそは絶対に!
ふと、明日夏の方を見ると、さっきまでのボーッとした雰囲気は感じられず、明確な敵意を出していた!
レイドゥンも『渦の団』の一員なんだから当然か。
ブゥゥン!
『っ!?』
突然、外の景色が変わったと思った瞬間、俺達は外へ投げ出されていた!?
━○●○━
「……っつ…てぇ…って、どこだ!?」
目を覚ますと、俺達は見慣れない岩場にいた!
木場が声を荒らげながら言う。
「強制転移か!」
列車の中から強制的に転移させられたって事か
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