第5章
冥界合宿のヘルキャット
第97話 夏休み、冥界へGO!
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いんじゃないかとさえ思えてならない。
「ねえ〜ねえ〜、何の話してるの〜?」
と、そこへ、鶇さんがアーシア達を引き連れてやって来た。
「どうせ、変態トリオが虚しい夏の計画でも建ててるんでしょ」
「なにぃ!」
「誰が変態トリオか!」
「消えろ、桐生藍華!?メガネ属性は元浜で間に合ってんだぁ!」
「フン、そんな変態メガネと一緒にしないでくれる?属性が穢れる」
「なにをッ!?」
「元浜のメガネはな、女子の身体のサイズを瞬時に数値化できるんだぞ!」
それを聞いて、桐生がメガネをイヤらしく光らせる。
「フン、その能力があんただけの物だとでも?」
「「「なっ!?」」」
「ま、まさか!?」
「貴様もスカウターを!?」
唐突に桐生が俺達の股間の方に視線を向ける!
ま、まさか!?
「フンフン、なるほどなるほどぉ♪」
「よ、よせ!?」
危機感を覚えて、両手で股間を隠すが、時既に遅かった!
「兵藤」
「な、なんだよ!?」
桐生が耳打ちしてくる。
「元浜以上の詳細なデータ!?」
「な、なぬ!?」
「おのれぇ!?」
俺達の驚愕なんてどこ吹く風の桐生はアーシアの方を向く!
「良かったわね、アーシア♪」
「はい?」
「兵藤一誠はそこそこあるわよ♪」
「はい?」
「そこそこ?そこそことは一体何がそこそこなんだ?」
「だから、ナニよ♪」
「バカッ!余計な事を吹き込むな!?」
「ついでだから、士騎君のも…んきゃっ!?」
調子に乗った桐生が今度は明日夏に矛先を向けようとした瞬間、明日夏の手に持つハリセンが強烈な音を立てて桐生の顔面に叩き込まれた。
━○●○━
「冥界に帰る!?」
放課後、みんなが部室に集まるなり部長がそう言った!?
「夏休みだし、故郷に帰るの。毎年の事なのよ…って、どうしたの、イッセー?」
部長の言葉を聞いた瞬間から俺は涙を流していた!
「……部長が突然帰るって言い出すから、俺を置いて帰っちゃうのかと思いましたよぉ……!」
「ウフ、そんな訳ないでしょ。貴方と私はこれから百年、千年単位で付き合うのだから、安心なさい。貴方を置いてなんかいかないわ」
苦笑しながら部長が俺のほっぺをさする。
「そう言う訳で明日から眷属のみんなで冥界に行くわ。長期旅行の準備をしてちょうだい」
「え?」
「私達もですか?」
「主と下僕なのだから同行は当然よ」
「生きているのに冥界に行けるなんて緊張します!死んだ気で行きたいと思います!」
アーシア、意味が全く分からないよ!
「主に支えていた身が地獄に送った者達と同じ世界に足を踏み入れるとわ。フン、悪魔になった元信者にはお似合いだね」
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