第5章
冥界合宿のヘルキャット
第97話 夏休み、冥界へGO!
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の日常に介入するのなら容赦はしねえ!
例え……刺し違えてでもな……!
もっとも、今の俺と奴との実力差は歴然だ。
その為にも強くなる!
『だから俺の力はもう遠慮無く使うってか?』
ああ、そのつもりだ。
部長の婚約パーティー襲撃の時に使って以来、感情が昂った時や危機的な状況になった時に咄嗟だったり、無意識に使ったりはしたが、進んでこいつの力を使おうとした事は無かった。
ドレイクにはもう介入する事は無いと言われたが、初めて力を発現させた際のドレイクの介入で俺に必要以上にできた警戒と、なにより俺の意地で素直に使おうとは思えなかった。
だが、レイドゥンを相手にするにはそんな意地は邪魔なだけだ。使える物は全て使わないと奴と戦う事すらできないだろう。
だから、こんな意地は捨てる。
そして、こいつの力を完璧に使いこなす。その為にもあいつ、堕天使総督アザゼル、俺達オカルト研究部の顧問となったあいつを頼る。
神器に造詣が深いあいつなら、こいつを使いこなす為の足掛かりになるだろう。
「ふぅ……」
やる事を決め、少し頭をスッキリさせようと外の空気を吸う為に外に出る。
「…………」
そこで俺の目に入ったのは、明らかにこんな一般的な住宅街から浮いた存在である大豪邸だった。しかも、豪邸が建っている場所は俺の家の向かい、つまりイッセーの家が建っていた場所だった。
いや、正確にはイッセーの家を中心にした隣近所の敷地全体を使って建っていた。
「…………」
夢かと思い、頬を割と全力で抓るが、残念ながら痛みがあったので、これは現実だった。
『ここはあれじゃねえか?お決まりのセリフを叫ぶところじゃねえか?』
安心しろ、相応しい奴がその内叫ぶだろ。
案の定、入口と思しき扉からイッセーが飛び出て、豪邸の全容を視界に捉えるなり叫ぶ。
「なんじゃこりゃぁぁぁあああああっ!?!?」
……ほらな。
━○●○━
あの後、おじさんとおばさんに朝食の場に招待された俺はお言葉に甘え、新兵藤家の朝食の場にいた。
千秋が兵藤家に住む事になって、一人は寂しいだろうからと今日に限らず、これからも毎日来て良いとおじさんとおばさんに言われ、せっかくの好意を無下にするのもあれだったので、その好意に甘えさせてもらう事にした。
まあ、昔はよくご一緒させてもらっていたしな。
「いやー、驚いたよぉ。我が家がいきなり地上六階地下三階になるとはねぇ」
おじさんがご飯を口に運びながら、朗らかに言う。
「リアスさんのお父さんが建築関係のお仕事もされてるらしくてね、モデルハウスとしてリフォームしてくださったんだ」
いや、おじさん、もはやリフォー
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