2 反撃開始!
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でアオイに1つアイデアが浮かんだ。
アオイがバルーンプラスの動きを封じ、2人のどちらかに攻撃をしてもらう、というものだ。
この状況をいかに早く終わらせるか、それが今の戦いの一番の大命題だ。
そのために、2人にも多少の我慢を強いるかもしれないけれど、この方法がベストだ。
アオイは心を決め、バルーンプラスに飛びかかった。
しかし、やはり俊敏だ。
簡単に避けられてしまう。
もちろん、それはアオイも織り込み済みだった。
ただ、動ける範囲を確実に狭めていった。
そして、ステージ中央から客席に伸びる花道の真ん中で、なんとかバルーンプラスを捕まえることができた。
アオイとバルーンプラスには半径2メートルの円ができていた。
ギャラリーはこのわけのわからないショーの邪魔をしてはいけないとスペースをちゃんと開けてくれていた。
3.
「き、貴様ぁっ!?」
アオイはバルーンプラスの背後に回りがっちりと羽交い絞めにした。
この体制ではちょっとやそっとでは抜け出すことはできない。
バルーンプラスの背中にアオイの生乳が押し当てられている。
その直に感じるなんと言えないやわらかな感触に、この体制はこの体制でなかなかいいもんだと一瞬悦に入ってしまったが、今、そこにある危機を思い出した。
まさに絶体絶命のピンチなのだ。
あわてて暴れてみるががっちりはまっていて、身動きが取れなかった。
ただ、アオイもこの体制でいる限り攻撃はできない。
これで第一段階は成功した。
バルーンプラスの動きを止めたはいいが、果たして2人がバルーンプラスを攻撃をしてくれるのか。
そこはアオイにとっても心配ごとだった。
ダメージを与えるほどの攻撃をするには、当然――
「美紅ちゃん! 桃子ちゃん! どっちでもいいから、こいつをやっつけちゃって!」
アオイの言葉に2人は顔を見合わせた。
バルーンプラスは完全に動きを封じられている。しかし、必死にもがいている。
ディメンションビームで攻撃をするには的が定まりにくい。
アオイに当ててしまうかもしれない。それに、周りのギャラリーに被害を及ぼす可能性もある。もしものことを考えれば、直接的な攻撃をするしかない。
そのことは美紅も桃子も直感的に感じた。
バルーンプラスの様子から考えても、それほどの攻撃は必用ないように思えた。
あと一発完璧な攻撃を決めれば、それで決着がつけられる予感もあった。
最後のトドメを刺す。
その役目を果たすには、ギャラリーの前に自分の裸を晒さなければいけないのだ。
美紅と桃子はお互いに顔を見合わせた。
1人の攻撃でも大丈夫かもしれない――
しかし、それを相手に強いるのは美紅も桃子もはばかられた。
その気持ちが通じたのか2人は力強くうなづいた。
そして、意を決した
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