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ウイングマン バルーンプラス編
2 反撃開始!
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その思いから声が出たのに、体が硬い。恥ずかしいからと言って、うずくまって一歩も動くことができない。
このまま桃子のピンチを、見過ごしていいわけはなかった。
アオイは勇気を振り絞って立ち上がった。
そして、バルーンプラスに体当たりをした。

この攻撃はバルーンプラスは想定していなかった。
牙をむいてくる可能性があるとすれば桃子だと思っていた。
だからこそ桃子に攻撃を仕掛けたのだった。
しかし、アオイの攻撃は一歩遅かった。
バルーンプラスはアオイの体当たりによってよろけて転がったが、その前に放ったパンチが桃子のパンツの横にわずかにかすってしまった。
バルーンプラスは体当たりの衝撃でステージの橋まで吹っ飛ばされ、壁に体をぶつけた。
それとパンという破裂音と共に桃子のパンツも消去された。
これでウイングガールズは3人ともが日中のデパートの屋上、多くのギャラリーの目の前で、素っ裸にされてしまったのだ。
「いや〜ん」
桃子は右手で慌てて股間を隠した。
両手を塞がれた桃子もこれで戦うことができなくなってしまった。

だが、アオイの体当たりはバルーンプラスに大きなダメージを与えた。
「うっ!?」
吹っ飛ばされたバルーンプラスは、痛みに苦しみながら地べたを転がった。
アオイはそんな敵の前に仁王立ちをした。

「そ、そんな姿を晒して、お前は恥ずかしくないのか?」
アオイはもう何も隠していない。あられもない姿だ。
ただ、隠してしまうと、そこをつけ込まれえると考え、一切隠すのをやめた。
堂々と、腰に手を当てたポーズでにらみを利かせていた。
「恥ずかしいに決まってるでしょ!」
アオイの顔はこれ以上ないくらいに真っ赤だ。
しかし、隠すことはしない。
「でも、あなたにやりたい放題にされるのはもっと嫌なのっ!」
そして、蹴りを入れた。
バルーンプラスもすでにかなりダメージを受けている。瀕死と言ってもいいくらいだ。
次に攻撃を受ければ、それこそ動けなるかもしれないと、必死になって体を動かした。
攻撃第一弾は避けることができたが、すぐさま第2弾第3弾と放たれる。
這いつくばって死にもの狂いになりながらもバルーンプラスはなんとかその攻撃を避けきった。
アオイは一瞬動きを止めた。
バルーンプラスは決して強くはない。それに攻撃に対しての耐久性は極めて弱い。だが、このすばしっこさはやっかいだ。
すでにかなりのダメージは受けているものの、まだ、これだけ俊敏に動けるのだ。
今なら自分1人で頑張っても倒すことはできるかもしれないが、それでも時間がかどれぐらいかかるかわからない。
このまま長い時間、裸体を晒し続けて戦うのは、いくらアオイでも恥ずかしすぎる。
それに美紅と桃子をこのまま晒し者にしておくわけにもいかない。

そこ
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