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ウイングマン バルーンプラス編
2 反撃開始!
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まった。
バーン!
その音と共にアオイの下半身が白昼の下に曝け出された。
一瞬、何のことかわからなかったがギャラリーの歓声に我に返ったアオイは大騒ぎだ。
「きゃああああああああああっ!!!!?」
胸を見られても気にならなくなってきたアオイだったが、さすがに素っ裸ではいられなかった。
その場で股間を両手で押さえて、体を隠すようにしゃがみ込んだ。

「アオイさん!」
桃子はまさにバルーンプラスに攻撃をしようとしていたところだったが、その悲鳴に心配になって、アオイの方に視線を移した。
その瞬間に隙が生まれた。バルーンプラスはすかさずそこをついたのだ。
上半身にバルーンプラスのパンチが飛んできた。
咄嗟に避けようとしたが遅かった。
パンチは胸に命中し、バーンという破裂音と共に桃子は吹っ飛ばされた。
「おおおおおおっ!?」
年齢と身長を考えればはかなり豊満な桃子の胸は、ギャラリーの前に公開された。
「キターっ!」
これはまさに邪な思いを抱いて目を皿にこの戦いを見ていたギャラリーの願っていた展開だった。
桃子は一瞬、その衝撃で動けなくなり、胸を数秒間だったがおっぴろげに晒してしまったのだ。
「桃子ちゃん!?」
美紅の声が響いた。
完全に形成が逆転されたのだった。



2.
ウイングガールズ絶体絶命のピンチだ。
今まで主戦力として戦っていたアオイと桃子が、一瞬にして戦える状況ではなくなった。
バルーンプラスがダメージを受けているのは間違いではない。
しかし、今、戦えるのは美紅しかいない。しかも、片手で胸を隠した状態で。激しく動けば乳首がこぼれてしまうのではないか、という状況を気にしなければ戦えない状態だ。
とりあえずは逃げに徹しなければならない。
今は敵の攻撃がうまくいっている。ただ、逆に油断が出るタイミングでもある。
実際、自分たちも3人が戦える状況になったところで隙を作ってしまったために、今の状況に陥ってしまった。
それはつまり、逆を言えば、今こそが敵を倒す最大のチャンスになる可能性を秘めている、と美紅は考えた。
今までウイークポイントとして狙われていた美紅だったが、ウイングガールズの中で、一番、服に守られている。
下にはパンツとスカート、2枚の砦がある。
上半身は裸だが、片手で隠すことができている。
そして、今の敵の状況は、アオイ、桃子に対して最後の詰めをしようとしていたところだ。
背後がががら空きになっている。
それなら、ここで一気に片づけるしかない。
美紅はバルーンプラスの背後に素早く移動すると、後頭部を目がけて蹴りを入れた。

スカッ!
美紅の渾身のキックは空振りに終わった。
「よく頑張ったな」
バルーンプラスは不敵な笑みを浮かべながら、そう言った。
「えっ!?」

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