第3章 リーザス陥落
第66話 サテラの思惑
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も1人?旅を続けているから、それなりの備えはしている様だ。AL教ならではのアイテムも多いし、普通の冒険者と比べたら何ら遜色ないどころか充実していると言っていいだろう。
無表情で、『良いですよ』とは言ってくれた。
「……う〜む、まさか本当に人間になるとは思わなかったぜ」
ランスは、あの時やっぱりテキトーに言ったらしく、流石に驚きを隠せられない様だった。
「でも、これでよかったですね。リスさんを早くローラさんの所に連れて行きましょう」
かなみが早速提案をした。これでシィルを取り戻す為のカードが整ったのだから。
「そう、だな。……」
ユーリは、取り合えず、皆に事情を説明。
あの時いなかった清十郎にも説明をした。リックは、バレスやエクス経由で、その聖武具の現段階での事を知っている筈だから、大丈夫だった。
だけど、ユーリはまだ違和感が残っていた。
それは、サテラが自分を指名している本意だ。
一応、あの時慌てた様子だったのは判った。
……慌てた理由は、どう考えても、前の戦い。神威の事しか頭に浮かばなかった。
あの時の戦い、自分は朧げだが覚えている。
ガーディアン達を一蹴し、サテラも一蹴。圧倒的な力の差を見せつけた上で、見逃す。人間と想っていた相手にそこまでヤられ、魔人としてこれ以上な屈辱と敗北感を与えた事だろう。そんな男を呼ぶんだから、それ相応の準備をしているんだろう、と考えたのだ。望む所だと、思ってはいたが、流石にシィルの事を考えると、そこまで攻勢に出れるかどうかが微妙だ。
「……ゆう」
「ん?」
考え込んでいた時、志津香に声をかけられ、ユーリは志津香の方を向いた。
「今、あのサテラの事、考えてたの?」
「まぁ、な。……まだ皆には言ってないが、オレはサテラと相対して、そして……撃退をしてるんだ」
「っっ!!」
その言葉を聞いて、志津香は絶句した。
あの時、解放軍の総出……とは言わずとも、将軍が何人もいて、カスタム解放軍の主力もいた。ついでにランスもいたのに、あっという間に壊滅的状況に追いやられたのだ。……そんな魔人を、撃退した事を聞いて、驚いたのだ。
「ゆぅが……、アイツを、たった1人で?」
「まぁ……な。だからこそ、今回 サテラがオレを指定してきているんだろう。……すまない。つい口が滑って志津香には話したが……、これに関しては 追求と他言はしないでくれ。仲間達を信頼してない訳じゃない、……だけど、オレの中にも あまり知られたくない事もあるんだ。……頼む」
何処か真剣味な表情をしているユーリ。
そんな顔を見たら、何も言えないくなってしまうのは仕方がないだろう。
だけど、色んな意味で心配だった。
サテ
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