第3章 リーザス陥落
第65話 ハイパービルでの再会
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の薬や世色癌、竜角惨。回復アイテムの数々だ。
「オレが調合したからな。普通のよりは回復する筈だぜ?」
にやっと笑うミリ。かなみは、感謝の意を示すように頭を下げていたが……、志津香は疑いの眼差しを向けていた。
「……へんなの入れたんじゃないでしょうね?」
そうなのだ。
なんと言っても、ミリだし前科もある。ユーリに一服盛ったのだから。状況と理由を考えたら致し方なくは感じるが、それでも警戒することに越したことはないだろう。
「何言ってんだよ ばーか。んな無茶な真似しねーって。これから行くところを考えたらよ?」
ミリは、笑ってそう言うけれど、表情は至って真剣だ。
彼女だって仲間。時には厄介な事をするけれど(ロゼの様に)、仲間なのだから。こんな全滅をしかねない悪戯はしないだろう。
「一応、信じておくわ」
志津香はゆっくりと頷いた。かなみも同じ様に頷いた。
「ったく、一応、かよ」
「当然じゃない?」
「えと……わ、私も確かに……。志津香と同じ意見、かなぁ……」
ミリは、志津香やかなみの回答に苦笑いをしていた。そして、2人とも皆と合流する為に、出ていこうとした時。
「おおっと、2人とも約束。忘れてはねーだろうな?」
「はぁ? 約束?」
「何の事、ですか? ミリさん」
ミリの言葉の真意が判らぬ2人。
ミリはにやっと、それも目に『☆』が浮かんでいるかのよーな、ウインクをかまし。
「ほれ。あの時言ったろ? 『生きて帰れたら……お前ら、絶対アイツに想いを伝えろよ?』ってよ? お前らちゃーんと返事したし〜、オレ達、ちゃーんと生きてるしー。だから、さっさと想いを伝えろって」
「「!!」」
ミリの言葉に、びくっ! と身体震わせた2人。
勿論、それの事を 忘れていた訳ではない。
志津香は、ユーリに抱きしめられ、かなみも慈愛の表情を、視線を向けられた事もあり、すっかりと頭の中から抜け落ちていたのだ。……それと忘れていた事とどう違うのだろうか? と思うがスルーを。
「ま、オレとしては、基本的に全員公平にしてやりてーんだがな。アイツを想ってるヤツ、すげー多いし」
ミリは、頭の後ろで手を組みながら、そして口笛を吹きながら、そう言う。
それについても、2人ともよく知っている。
皆、あからさまだし。判りやすい(自分の事を完全に棚に上げてる) だけど、その少女、乙女の中で ランは何だか出番が……っとと、口にチャックです。
「でもま。やっぱ それでも、お前ら優先にしたかったりする自分もいるんだよな。勝手なオレランキングで、1,2争ってると想うし、解放軍においても、貢献度でも上位キープだし。もう アレだぜ? トーダイ入れる偏差値
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