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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十話 ー復讐のダーク・ヒーローU、ですー
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』でチューニング!」
「なん、だと……」
狼狽する男の目の前で、ネフィリムが墓地より復活し、緑色の輪へと飛び込んで行く。光の玉となったモンスターはみるみる加速していき、それに比例するようにリングの中央を奔る閃光が輝きを強くしていく。
「研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす!光輝け!」
そして、光の強さが限界を迎えるとともにその色は白から緋色へと変わり、夜空を紅く染め上げる。
「シンクロ召喚!大いなる魂、『セイヴァー・デモン・ドラゴン』!」
「な、ぁ……」
紅い光子を振りまく救世の竜を前にして男は掠れた声を漏らす。それほどまでに優希が召喚したドラゴンが放つ存在感は凄まじい。
「『セイヴァー・デモン・ドラゴン』の効果発動!相手モンスター一体の効果を無効にし、さらに攻撃力を自身に加算する!パワー・ゲイン!」
「サテライト・キャノン・ファルコンっ??」
セイヴァー・デモンが緋色の閃光を強くすると共に光の帯が伸び、ハヤブサを締め上げる。それと共に力を吸収したセイヴァー・デモンは纏う光を一層強くする。
サテライト・キャノン・ファルコンの攻撃力を加算し、セイヴァー・デモンの攻撃力は7000。
「これで、終わらせる!セイヴァー・デモン・ドラゴンでサテライト・キャノン・ファルコンを攻撃!アルティメット・パワーフォース??」
「グァ、ァァァァァァァァ!」
特大の光の本流は鋼鉄のハヤブサごと男を呑み込み、残ったライフ全てを散らす。見事な逆転勝利を決めると、デュエルが終わり緊張の糸が切れたのかフラリとと体が揺れる。
「ちょ、優希さん??」
「ないす、デスガイド……」
地面へと激突する瞬間、滑り込み受け止めてくれたデスガイドを讃えると彼女の体から伝わる心地良い温かさに安心を覚え、一気に疲れが襲ってくる。体をデスガイドに預けるとそのまま目を瞑り、睡魔へと身を預ける。
「あと、よろしく……」
「え?ちょっと、寝ないでくださいよ〜!」
そう叫ぶも優希の意識は夢の中。すぅすぅと気持ち良さそうに寝息を立てる彼女を起こすほど鬼にもなれず、どうしようかなどと悩んでいると周りの惨状へと目が向く。
左右を挟むように隣接する建物の外壁はひび割れ、所々崩れてしまっている。そして、アスファルトで舗装された道路も至る所にクレーター状の凹みができてしまっている。
だが、それらの被害が優希周辺だけではなく優希と闘っていた男の周辺にもできている点に疑問を覚える。
男の使用するデュエルディスクにはリアルソリッドビジョンシステムが内蔵されているので壁がひび割れようが地面が砕けようと不思議はないのだが、優希の使役するモンスターが放った攻撃で物理的な干渉を起こす事はあ
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