Fate/stay night
1128話
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間、教室の入り口の上から感じる殺気に床を蹴ってその場を退避する。
そして一瞬前まで俺のいた場所に突き刺さる巨大釘。
それを見ただけで、この騒動を引き起こしたのが誰なのかを理解する。
つまり……
「ワカメ、お前か」
視線の先にいるのは、にやけた笑みを口元に張り付けたワカメ。
「ふふん、予想より来るのが早かったね。けど、もう遅いよ。この結界が発動した以上、僕の勝ちだ。今まで散々この結界の発動を妨害してくれたみたいだけど、ちょっと僕が本気なればこんなもんだよ。どうだい、悔しいかな?」
「……正直、お前が何を考えてこんな真似をしたのか、全く意味が理解出来ないんだがな。この学校の生徒にはお前の友人もいた筈だろ? なのに、何故それを巻き込むような真似をする?」
ワカメに話し掛けながら、周囲の気配を察知する。
俺の後ろには、退路を断つかのようにライダーがいる。
けど、それだけだ。
……おかしい。確かに結界は発動出来ないようにしていた。
その結界が何故発動した?
このワカメの話を聞く限りでは、凛の起点潰しは着実に効果を上げていた筈だ。
つまり、本来であれば結界が発動する事は有り得なかった。
けど、今は発動している。
このワカメが自分でやったみたいな事を言ってるけど、まさかこいつにそんな事が出来るとは思えないし。
「ふふん、決まってるだろ。ライダーを強くする為だよ。何しろそのサーヴァント、能力的には使えない事この上ないからね。身体は上物なんだけど」
「その為には友人や知人の命を奪っても構わない、と?」
「そうだね、心が痛むよ。けど、僕の為になるのなら、将来的に無駄死にするよりもいいんじゃないんかな?」
「下種が」
その言葉に、ピクリと頬を引き攣らせるワカメ。
このまま怒らせれば、色々と吐いてくれそうではあるな。
「そもそも、お前のような無能にこんな結界をどうこう出来る筈がないだろ? となると、誰か他の奴に手伝って貰ったな? ライダー? いや、ライダーがこの結界を張っている以上、それはないだろう」
まぁ、実はいつでも結界を発動出来たのを意図的に発動しなかったって可能性はあるかもしれないけど、ワカメの言葉を聞く限りだとそれはない。
「なら、お前以外の誰かの手を借りた……ってところか」
「ふっ、ふん! 別に誰がやったっていいだろう!? それに、キャスターは僕と手を組みたいからとこっちに降伏してきたんだ! それなら僕の力と言ってもいい筈だ!」
「なるほど、キャスターか」
まぁ、予想の範囲内ではる。
そもそも、魔術師……キャスターというくらいだ。当然結界の類も得意としているだろう。
柳洞寺の結界とかを見ても、それは明らかだしな。
そして、あのキャ
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