Fate/stay night
1128話
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見つけた。どのサーヴァントかは分からないけど、こっちも1階だな。だとすれば、多分凛の言っている結界の本体と同じ場所にいるとみてもいい筈だ」
「……後は、そのサーヴァントが結界を張ったサーヴァントである事を願うだけね。これで実は衛宮君が召喚したセイバーでしたとかになったら、ちょっと洒落にならないし」
「ともあれ、行ってみないとどうにもならないだろ。もしセイバーなら、一時的に協力態勢をとる事も視野に入れた方がいいな」
俺の言葉が余程に意外だったのだろう。凛だけではなく、綾子までもが俺の方に驚きの視線を向けてくる。
って、おい。綾子はセイバーと会った事なかっただろうに。
「綾子、本当は今回も巻き込みたくはなかったんだけど……」
「しょうがない。今、ここで置いて行かれてもあたしだけを狙われる可能性が高いし。それに、遠坂とアークがいれば、あたしを守ってくれるんだろ?」
その言葉で、綾子も俺達と共に1階へと向かう事に決まる。
正直、凛が言っていたように綾子を巻き込みたくはなかったんだけど、
サーヴァントがこの学校内を自由に動いている以上、どうしても安全度は低くなる。
半サーヴァントの綾子だが、その能力はサーヴァントとして考えれば著しく低い。
……普通の人間ならまず勝てないだろうって程の能力なんだけどな。
この場合はサーヴァントのステータスの高さを驚くべきか。
つまり、俺達が離れた時に今回の件を仕掛けてきたサーヴァントがやってくれば、確実に危ない訳だ。
この結界の中で普通に動けているだけで、狙われるには十分だし。
「任せろ。お前をこの世界に引きずり込んだのは俺だ。必ず守ってやるよ」
「え? あ、その……うん。オネガイシマス」
うん? 何で急に片言になるんだ?
「全く……ほら、行くわよアークエネミー、綾子も。今は少しでも時間が惜しいんだから」
そしてこっちは若干不機嫌な凛。
本当に、何がどうなってるんだろうな?
そんな風に考えながら教室を出て、廊下へと向かう。
その瞬間、背後から聞こえてくる足音に気が付き、敵か!? と思って瞬間的に構えると、そこにいたのは赤い髪のお人好し。衛宮の姿だった。
相変わらずセイバーは連れずに1人だ。
まぁ、いざとなったら令呪を使って召喚出来るという理由もあるんだろうけど……いや、令呪の残りを考えるとそこまで簡単に令呪を使うか? という思いもあるが。
「遠坂、美綴、アーク!」
「衛宮君もこの結界を?」
「そうだ。いきなりこんな風になって……」
「時間が惜しいわ。今はまず行動しましょ。私達は結界の本体があって、サーヴァントが待ち構えているだろう1階に向かうけど、衛宮君はどうする?」
「勿論俺も行くぞ。こんな結界は何とか解除させなき
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