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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
15 鉄剣制裁
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「さて、そろそろ勝ってもらわないとなぁ」

 グッと伸びをしながらアスナがぼやく。

――5

「微塵も勝たせる気なんかないだろ……。でもいい加減に勝たないとな」

 それを見たキリトは、背中の剣を抜きつつ苦笑を浮かべた。

――4

「さあ、通算58試合目だナ」

 相変わらず高みの見物を決め込んでいるアルゴがケラケラと笑った。

――3

「さて」

 キリトが何気なく呟く。
 だが、声には何処か重みが感じられ、挙動の端々から一種の圧力を放っている。俗に言う|重圧(プレッシャー)

――2

「じゃあ」

 アスナも呼応したかのように呟く。
 しかし、その声に含まれている怒気はキリトの放つ重圧(プレッシャー)に勝るとも劣らない。

――1

 二人とも無言で構えた。
 キリトは剣を体のやや後ろに流し、アスナは前方へ細剣を突き出しフェンシングにも似た構えだ。

 そして、カウントダウンが消えた瞬間、

「行くぞっ!」
「行くよっ!」

 後に閃光とまで称される超速の細剣と、同じく攻略組最強と謳われる剣士の剣が火花を散らした。

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