暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜共鳴の宴舞台〜
SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
ボス戦、第三ステージ
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人が死んだ。誰かを守るために盾を掲げた人が死んだ。

ただ逃げ続けていた自分は、無様に生き残った。

そして、死ぬことを怖いと思った。

何度死のうと思っただろう。その度に、何かと理由をつけて生きながらえてきた。

「諦めたく……なかったから……」

諦めることがどれほど辛いのかは、十分すぎるほど知っている。

「だから誰かのために終わりたかったのに……」

どれほど泣いても、どれほど叫んでも、選んだのは、捨てたのは、自分だから。

「なんで、周りの誰かの幸せを、砕き続けるんだよぉぉぉおおおッ!!!」

この言葉は、少しだけ矛盾していたかもしれない。

そして今の彼も、少しの矛盾と、幼稚な感情で動いていた。

ただの????八つ当たりである。

「《自分なりの既存曲(オリジナル・エグゼ・シング)》!!」

フォルテの周りに、薄い膜のようなものでできた球体が現れ、どこからか演奏が聞こえ始める。

静かで美しく、それでもどこか悲しい音色が。

「曲名《ツギハギセカイ》」

聞こえてくる演奏に合わせて、フォルテが踊るようにその球体を内側から叩き始める。

そしてそれと同時に、狩人の方にも変化が現れる。

フォルテが球体を殴る度、少しづつダメージを受け、ノックバックもくらっている。

フォルテの憎悪値も爆発的に増えたようで、狩人も餌も寄って来ようとするが、ノックバックのせいで思うように進めずにいる。

かろうじて狩人の方はフォルテの方に進むことはできているが、さっきまでのスピードと比べると、雲泥の差がある。

だとしても。

球体の中で踊り続けるフォルテに、狩人は時間をかけてなんとかたどり着くことはできた。

そしてフォルテに攻撃した瞬間……いや、正確には拳が球体に触れた瞬間。

フォルテの姿が、消えた。

その直後、狩人は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられていた。

「演奏中です……舞台上には上がらないでください……あなたは黙って、砕け散ればいいのですから」

フォルテは、狩人の後ろにいた。

そして、また消える。

いや、消えるように見えるだけで、正確にはそれほどのスピードで動き回っている。さらに言えば、そのスピードで狩人に攻撃している。

ほとんどフォルテ自身も焦点があってはいない。つまりこれは、先ほどのソードスキル、《自分なりの既存曲(オリジナル・エグゼ・シング)》の能力ということだろう。

「この中は、ステージです。協調性も何もないあなたが上がっても、不協和音しか生まれない」

呟いた言葉には、自虐の念も含まれていた。

「不協
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