暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜共鳴の宴舞台〜
SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
ボス戦、第三ステージ
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「あっはっはっはぁ! ほらほら、もっと来なよ!」

フィーネが餌たちを屠った時から約一時間と30分後。

ボスのHPバーは五本目の四割のところまで削られていて、これともう一つのバーを削れば倒せるという状況。

もちろん、狩人も何もしなかったわけじゃない。

実際何度かピンチにも陥ったし、餌のPOP数も増えてきた。

だが、新たに生まれた餌は、全てフィーネが一撃で切りはらっていた。

無駄な攻撃は一切しない。

喉を突き、首を狩り、頭を落とす。

攻撃全てがクリティカル。

戦闘中とは思えないような動きで滑らかに、敵を狩り続ける。

「はっはは!なかなかいいよぉ!楽しいじゃないか!」

『一人の世界に入りました。連れ戻すことはできません。』

「なんかメッセージ来たんだけど!?」
「ルイン、気にしたら負けです」
「だからルイン負けだね!」
「……弱者……だね」
「酷くね!?主にヒナが一番!」

そろそろ集中しなおせー。来るぞー。

「っ! ありがとうございますッ!」

いいってことよ。

「リークさん……俺フォルテが何者かわかんなくなってきました」
「者共かかれー!」
「あ、無視っすか。そっすか」
ドンマイ(ざまぁ)
「…………」

飛びかかってきた狩人の拳を、フォルテが上に弾き飛ばす。

狩人の猛ラッシュ。それを受け止め、弾き、避ける。

「フォルテ!スイッチ!」
「了解!」

リークの声と同時にフォルテが後退、そしてリークとヒナが攻撃を始める。

と言ってもヒナの方は完全なヒットアンドアウェイ。リークをロックオンしているタイミングで通り抜けざまに切りつけていくだけだが。

そこで、ルインが気づいた。

「フォルテ、どうした?」
「え?」

フォルテが明らかに、疲弊していた。

ゲーム内だから汗こそないもの、息を切らして、呼吸をするごとに肩が上下に動いている。

忘れてはいけない。

平気なように見えても、彼は今トラウマと向き合い、あまつさえ戦っている。

それにさっきは、一人きりでボスと戦闘を繰り広げていたのだ。

無理もない。

「……落ち着け。俺もお前も、そう簡単に死なねーよ」
「そう……ですよね」
「だからさっさと終わらせて、みんなで笑って飯食おうや。今日はなんだって作ってやるからよ」
「じゃあ……じゃあ、ラグーラビットのフルコースでお願いしますね」
「へっ、言うようになったじゃねぇか。ちなみにそれは却下だ!」

喋りながら、彼らも狩人へと走り出す。

「うぉぉおおおおらああ!!」
「ハァァア
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