7部分:第七章
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何だ、安いな」
「気に入ったかい?」
「そうだな。それじゃあ一本やらせてもらうぜ」
「ああ」
俺はそのままボトルを空けた。だがどうにも酒が進まない。どうやら身体にまで呪いってやつが来ているらしい。
「大丈夫かい?」
「一応はな」
そんな俺に気付いたのかバーテンは声をかけてきたが何事もないのを装ってこう返した。
「無理なダイエットはかえって身体に悪いぜ」
「どうやらそうみたいだな」
それでも一本空けた。今日はこれで止めることにした。
「それじゃあな」
「もう一本あるけどどうするんだ?」
「いや、今日はいい」
流石にそれは断った。
「また来るぜ」
命があれば、とは言わなかった。とりあえずあと二日ある。その間に何とかできれば助かると思ったからだ。その日はそのまま部屋に帰ってベッドに入った。
次の日はまずは何もなかった。朝起きてからとりあえずトレーニングをして汗をかいた。シャワーを浴びた後で一息つく。
「さてと」
今日も文字が来る筈だ。次に来る文字は何かもわかっている。問題はどうやってそれが俺のところに来るだ。
「いっちょ外に出ないでおくか」
ふとこう考えた。今は仕事は何もない。それもいいだろうと思った。
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