第五十三話
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瘤は血管か神経節かなんかわかんないどす黒い根っこのようなものがあって、それが奴の胴体と繋がっていたみたい。
俺はにっこりと笑うとさらにひっぱり、その根っこをぶち切った。
「ぎょうんんぎょうん」
蛇の口から悲鳴らしきものがあがった。同時に奴の体の中に取り込まれた連中も悲鳴を上げたようだ
。
「いてぇいてぇ」
「ひー」
どうやら、この化け物と取り込まれた連中は完全に同一の体になっていて、痛みは共有しているようだ。
まずい……。
攻撃を加えればあの取り込まれた連中も傷つく。そして殺せば奴らも死ぬということなんだ。果たしてそんなことできるのか??
俺は動揺を隠せない。明らかに攻撃をしてきてくれたら殺すのを覚悟で攻撃ができる。でも、あんな連中でも今は人質として取り込まれているんだ。そんな連中を殺せるのか?……それが許されるんだろうか。
でも、そんなことをまるで興味が無いかのように、俺は動くんだ。
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