第四十七話
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を潰すこと。……これで勝てる。
そして動こう重心を前に移し始めたところに再び蛇が俺に向かって飛びかかってきた。今度はさらに早い。
牙の先端から透明の液体を垂らしながら飛びかかってくる。
先ほどと同じように左に回避し、立ち上がろうとしたところに再び大きく口を開いた蛇の頭が来ていた。
「な? 」
俺は大きく後に飛び上がり連続でバク宙をして回避行動を取る。
床を擦るような音と何かが噛み合わさるような音を感じながらも必死で回避行動を取った。
壁が近づいたところで俺はバク宙をやめ、目眩を感じながら立ち上がる。
顔の直ぐ前に蛇の頭があった。
何という速さだ。
頸を伸ばすだけの攻撃はフェイクで、当たり前だけどあのムカデの体を動かして俺を追いながら攻撃してきてたんだ。しかもその移動速度は想像以上に速い。
……回避しようにも後は壁。
蛇の目に感情が表れるかどうかなんてことは分からないけれど、確かにその時、奴の目は笑っていた。
獲物を仕留めたという喜びに満ちているように見えた。
でも俺の眼も笑っていた。
この距離では俺も回避できないけれど、奴も回避できない。
これを待っていたんだ。
奴の喉元を狙うことはできないけれど、この位置なら奴の左頬を殺れる。
頬に見える瘤めがけ俺は右腕を伸ばして突き入れる。
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