海戦
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技場の中心部に移動するルーシィさんにまたも爆発が襲いかかる。しかし、
「耐えてみせる!!」
ルーシィさんはそれをものともせず、安全圏内である中心部に少しずつ足を進めていく。残り時間はあと1分と5秒。
「そろそろ場外に出してやろうか?」
余裕な様子のミネルバさん。ルーシィさんはすでにフラフラのため、今攻撃されたらとてもじゃないが耐えられそうにない。
「こんなところで負けたら・・・」
「ん?」
「ここまで繋いでくれたみんなに合わせる顔がない!!」
ルーシィさんは血が出ている左腕を押さえ、痛みに顔を歪ませている。そんな中でも、彼女は決して俺たち仲間のことを忘れることなく、むしろ第一に考えてくれているのだった。
「あたしはみんなの気持ちを裏切れない!!だから絶対・・・諦めないんだ!!」
闘技場に響くルーシィさんの声。それと同時に、猛攻を仕掛けていたミネルバさんの手が止まる。
何も起こらないまま時間は流れ、いよいよ30秒を切った。
『ど・・・どうしたのでしょう?ミネルバの攻撃が止まった?そして・・・そのまま・・・』
0:00
『5分経過!!』
砂時計の砂が全て落ち、タイマーも5分ルール終了を告げる。
「よしっ!!」
「やった!!」
ナツさんと俺はルーシィさんが頑張って耐えたおかげで最下位を脱したことに小さくガッツポーズする。
『あとは順位をつけるだけとなった!!』
チャパティさんがそう言うと、ミネルバさんが突然右手を引き魔力を溜める。
ズガガガガガガ
「うああああああああ!!」
「ルーシィ!!」
さっきまでとは比べ物にならないほどの爆発がルーシィさんのボロボロの体を強襲する。
しかしミネルバさんの攻撃は止まることを知らず、次から次へと圧倒的なまでの爆発がルーシィさんへと襲いかかる。
「頭が高いぞ!!妖精の尻尾!!我々を何と心得るか!?我らこそ天下一のギルド!!剣咬の虎ぞ!!」
何がミネルバさんに火をつけたのか、よくわからないまま彼女の怒濤の攻撃は続いていく。
「きゃああああ!!」
ルーシィさんはついに耐えきれなくなり、水中競技場の場外に向かって落ちていく。
『これはさすがに場外・・・』
ぎゅるん
『消えた!?』
場外に出るはずだったルーシィさん。だがその体は場外に出る直前で消え、
「ああああ!!」
ミネルバさんの前へと現れ、背中にキックを入れられている。
『場外へ吹っ飛ばされたルーシィ!!なぜかミネルバの前に!!』
「奴の魔法か?」
「なんでわざわざ戻したんでしょうか?」
困惑しているチャパティさん。エルザさんとウェンディも何
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