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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
111 誠愛問答
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分に背を向け、自分の足でこんなゲームのど真ん中に飛び込んでいく様に進んでいくグリセルダさんが恐かったんだよ。……グリセルダさんって聞いた限りじゃ中々のプレイヤー──」

「お前の様な──愛≠知らない様な若造が私のユウコへの愛を、然も判った様な口振りで語るなっ!!」

「そんなの──」

「アスナ、今は抑えてくれ」

「ティーチ君…」

「頼む」

「……判った」

「悪いな」

それは自白と云うべきか自爆と云うべきだったか。淀み無く語る俺がグリムロックからしたらお気に召さなかったらしい。……そのグリムロックの叫言にアスナが激昂しかけるが俺はそれを俺のバトルフェイズは終了してない≠ニばかりに宥める。

……何もアスナがこの──思考を停止させている男に掛けてやらなければならない言葉なんて無い。蛇の道は蛇≠ニ云うべきか。思考停止には思考停止≠ェするのが一番である。

「……愛≠知って──それが喪われようとした時、君達もいずれかは判るよ」

「愛=Aねぇ…」

「……何が言いたい…?」

然も悟ったかの様なグリムロックの言葉に、鼻白む様な(てい)で茶々を入れれば──やはりと云うべきか、グリムロックは、一旦は治まっていたその怒りを再燃させていく。

「何でグリセルダさんは、こんなゲーム──泥の底を這いずり回らなければならない様なデスゲームで頑張れたんだろうな?」

「それはユウコ≠ェ──グリセルダ≠ノなったからで…」

「いや、違う。……貴方を愛していたに──貴方が居てくれたからに他ならないからだよ、グリムロック」

「っ!!」

俺の言葉が心底意外だったのか、グリムロックは目を黒白とさせる。俺はそんなグリムロックの様子を知ったことか=Aと矢継ぎ早に続ける。

「だって、考えてもみろ。愛している夫の元気が日に日に無くなっていくんだ。……グリセルダさんが私が夫を支えよう≠ニ決意しても、なんら不思議な事でもない」

「……っ、どうして、私を愛していたと言い切れる。……ユウコ──いや、夫である私でも無いのになぜ決め付けられる…っ」

「結婚式って、なんでやるんだろうな。……周りに自分の伴侶を見せ付けるため? いいや、違う。永遠の愛≠誓うためなんじゃないか? ……結婚式で神父の言葉になんて答えた?」

グリムロックの中でも病める時も>氛汞いついかなる時も≠ニ云うフレーズが浮き上がったらしく、顔を蒼白とさせていく。

「そんなのは証拠にならないっ! もし私を本当に愛してくれていたならっ、それを私に口から伝えてくれて良かったはずだ!」

「貴方を信じていたからに決まっているだろう、そんなの。グリセルダさんは有言実行>氛氓ネら
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