暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
110 探偵ごっこ
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
SIDE 《Teach》

「……シュミットへの渡り付けを頼みたい?」

「……そんな然もがっかりした≠ンたいなアクションをされても困るんだが…。てか、他に俺がティーチに頼みたい事≠ェあるならそれはどんな事か詳しく聞きたいところだが…。……まぁ、シュミットに渡りを付けて欲しいのは間違いない」

昨日、キリトからメッセージが飛んできた。

……曰く…

[ティーチに頼みたい事がある。なので明日あたりにギルド本部に居てほしい]──と。

……アスナとゴールインして、遂にはアスナとの結婚式の仲人を頼みたい≠ニでも頼まれるかと思ったら、何とも色の無い頼み事だったので、なんだか肩透かしを食らった気分になった。

ちなみに、アスナがキリトへ長いこと好き好き光線≠送っているのは我がギルドの内の公然の秘密で、いつゴールインするか>氛氓ニ、そんな風に下世話な賭けが水面下で行われているのはアスナとキリトには秘密である。

閑話休題。

「……シュミットに連絡をとるのは構わんが──なんでシュミットに連絡をとる必要性が出来たのかは°ウえてくれるんだよな?」
「ああ。……あー、まずは結論からで良いか。……圏内≠ナ人が死んだ」

「……ふぅん…? 圏内≠ナねぇ」

とりあえず、落ち着いている(てい)≠とってはいるが、内心では驚いていたりする。……何しろ、人が死んだのだ。いくら1度死んだ身とは云え──いくら100を超える人数の客観的かつ主観的に見て死んだ方がマシ≠ネ人間を冥土送りにしたとは云え、人死に≠茶化す事は出来ない。

……それに、今のところは圏内≠ナ人が死んだ≠ニ聞いただけなので、少し前に横行していた睡眠PK≠フ毒牙に掛かった可能性もある。……しかし、それなら「睡眠PK≠ェ起きた」──と、簡潔に言えば良いだけなので、キリトの口振りからして、どうにも勝手が違うらしい。

「……それは本当か?」

「ああ、この目でポリゴン片になるのを見た。あれはアスナと──」
………。

……。

…。

キリトの話を纏めると、事の起こりは57層【マーテン】で、アスナとキリトがデートしている時に起きた様で、アスナとキリトがレストランでお食事デートしている途中に悲鳴が聞こえたのが始まりだったらしい。

……その悲鳴に駆けつければ、《マーテン》の鐘楼(しょうろう)塔に宙吊りになっていた人物がポリゴン片になるのを、多数の人物が確認したとの事。

そして、悲鳴の主──ヨルコさんとやらに詳しい話を聞いたところ、ポリゴン片になったのはカインズと云う男性プレイヤーで、ヨルコさんとは知己の仲──元、同じギルドに所属していた関係だった模様。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ