暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
110 探偵ごっこ
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……さらにヨルコさんが所属していたギルド──≪黄金林檎≫とやらはリーダーの死亡で既に消滅しているらしい。

「……とりあえず聞きたい事が幾つかある。……《生命の碑》の確認は?」

「カインズ≠ニ云う名前は《生命の碑》に数個有ったから判らない」

「ふむ…。……だったら、装備フィギュアが破壊されただけの可能性は考慮したか?」

「っ!!」

キリトは俺の指摘その発想は無かった≠ニでも言いたげに目を黒白させる。

キリトのポリゴン片になるのを見た≠ニな言い方から、ポリゴン片になったところしかを見てない≠ニ感じた俺は、エイプリルフールにユーノからやられた──わりとシャレになってない悪戯(いたずら)に嵌められた時の経験を元に、キリトへと訊ねる。

……ちなみにその時は、本気でユーノに心配させられたので──そして、割りと貴重な転移結晶(テレポートクリスタル)を無駄遣いされたので、キツめに灸を据えてやった。

閑話休題。

「……そうか、その手が有ったか…。装備フィギュアが破損する瞬間に転移結晶(テレポートクリスタル)を使えば可能か…。……でも──だとしたら、なんでヨルコさん達はこんな事を…?」

「……まぁ判った。シュミットには俺から連絡を付けておく。シュミットも俺の誘いなら悪い顔はしないだろうし。……あ、それと、俺も急に気になってきたから俺もその事件(?)に何枚か噛ませてもらっても良いか?」

「? ああ、ティーチが居たら心強いから別に良いけど…」

キリトからこの件に介入する許可を貰えたので、まず始めに≠ニ、キリトにとある提案をする。

「……とりあえず、そのヨルコさんとカインズとやらの茶番に乗ろう」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ヨルコさん、ですよね? キリトから話は窺っています。……あ、俺も自己紹介しておきましょうか。俺の名前はティーチ。不肖ながら≪異界竜騎士団≫の団長を務めています」

「ティーチさん…。……あ、もしかして貴方があの=癘ウ槍≫ですか?」

シュミットに連絡してから翌々日。シュミットやヨルコさんとの予定を照らし合わせた結果、シュミット、ヨルコさんとの会談は日を隔てた今日となった。

……ちなみにヨルコさんが言った≪無槍≫と云うのは俺の≪先生≫に続く二つ名でアインクラッドにてその槍に貫けぬ物無し≠フ略で──更には無双≠ニも掛かっているらしい。

閑話休題。

場所の提案をしたのはヨルコさんだった。……カインズがあんな事≠ノなったのは昨日の今日なので、あまり(ねぐら)としている宿から出たくなかったらしい。その言葉をヨルコさんから聞いた時、正直、内心で感嘆した。

よく設定出来ている≠ニ思
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