【ソードアート・オンライン】編
107 あまり楽しくないおしゃべり
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と考えている。……茅場さん(ヒースクリフ)だけが使えるスキル>氛氓ネんてものが在ったら、それはあまりにも公平≠カゃないからだ。
……公平さ(フェアネス)≠ノ関しては、それなりに気を配っている茅場さんの事である。似たようなスキル≠ェ在ってもおかしくは無い。
「まず、私が25層ボスを十数分間も抑える事に成功したスキルは“神聖剣”と呼ばれるスキルで、分類としてはエクストラスキルで、他に類を見ない≠ニ云う意味でのユニークスキル≠ニ云うものだ」
「ユニーク、スキル…」
噛み締める様にその言葉を反芻する。
「そして、後者から説明しようか。他の似たようなスキルの解放>氛氓セったかな? ……まず先に断る≠ニ答えておこうか」
「……理由を聞いても良いか?」
「元々ユニークスキルは90層で解放するつもりだからさ──と云うのが、当初の予定だったのだがね。……少々予定を変更して25層毎に1つずつ≠ニ云う事にさせてもらったよ」
「……っ…!」
淡々と語るヒースクリフ。正直な話、その言葉を聞いた時、俺はヒースクリフに掴み掛かりそうになった。……自分で決めたルールを自分で破る…。それは茅場さんにあるまじき行為で──そして、あまりに稚拙過ぎる≠ニ思ったから。
……しかし、それは茅場さん≠ノ勝手な理想を押し付けていたにしか過ぎない無いため、茅場さん=ヒースクリフ≠フ等式を茅場さん≠ヒースクリフ≠ニな非等式にして、寸でのところで一時的にだけでも自制する。
(……また≠ゥ…っ)
……以前にも軽く述懐したが──実を言えば、このゲーム内でもいくつか異常≠竍過負荷≠ニなスキル≠ヘ使用可能だったりする。……なのでスキルで茅場さんに干渉しようとしたが、それ≠したい≠ニは思えなかった。
(……だったら俺にも考えが有るぞ…)
「……さて、俺からヒースクリフに聞きたかった本音≠ノ関する問答は終わりだよ。……これからは建前≠フ話だ」
「ほぅ?」
「ヒースクリフ──いや、≪血盟騎士団≫団長殿に、我がギルド──≪異界竜騎士団≫との同盟を持ち掛けに来た」
訝んでいるヒースクリフに、ヒースクリフをこの店に呼んだ本来の理由≠突き付けてやった。……当然(?)ヒースクリフは驚愕して、俺はそのヒースクリフ顔を見て溜飲を下げたのだった。
そしてヒースクリフと2、3の問答の後、同盟を結ぶ事には成功した。
SIDE END
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