【ソードアート・オンライン】編
107 あまり楽しくないおしゃべり
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ヒースクリフからの、慮外の提案。……だが、そこは一刀両断。
ヒースクリフはこのゲームを──【ソードアート・オンライン】を知悉している人間である。……俺のレベル欄に在る、[51]と云う──他者よりは幾らか高いだろう数字を鑑みても、ラスボスとしてのヒースクリフ≠ノすら、勝つのは不可能と云っても良い。
……何しろ、ヒースクリフ──茅場さんがこのゲームを作成したのだ。このゲームの特徴であるソードスキルに対して、某かの対策をしているのだと考えるべきだ。
寧ろこれまでのこのデスゲームの悪辣さを考慮するなら、ソードスキルが通じないのにソードスキルで戦うしかない>氛氓サんなルールすらありそうな気がする。……もちろん、ただの想像でしか無いが…。
閑話休題。
「いや、私を倒した場合でも解放されるのは君だけだ。……ゲーム初日に目標は達成した≠ニは宣ったものの、意外にも自分で作ったゲームなのも有ってか、愛着の様なものが沸いてしまっているのだよ」
一拍置き、ヒースクリフは更に語る。
「君は私≠見つけるのが早すぎた。……全体の半分である50層を越えてからだったら、全プレイヤーのこの城≠ゥらの解放を考えたのだがね」
本当に残念だ>氛氓ニでも言いた気にヒースクリフは締める。……ヒースクリフはそう語りたそうにしているのだろうが、俺の狙い≠ヘ別なのである。
「……それで、私の正体の看破についての報酬は、どうするのかね?」
「そんなに話を急がないでくれ。まだヒースクリフから幾つか話が聞きたいんだ。……例えば、25層ボスの猛攻を耐え凌げた方法とかな」
そう、俺が聞きたかったのはそれである。25層ボス攻略では軍>氛氈痺Aイクラッド解放軍≫が大きな損失を出し、一時ではあるが戦線が崩壊しかけた。……そこで、攻略隊が立て直すまで十数分もボスのタゲ取りをしていたのがヒースクリフだった。
確かに茅場さんは──ヒースクリフはこのゲームを熟知しているのも有ってかは判らないが、それはそれは卓越した技能を持っている。……しかし、一度もイエローに落ちない≠ネんて事はあり得ないのだ。……それこそ、ヒースクリフが何らかの手段≠講じていない限りは。
「……ふむ、では報酬はあのスキルについての情報≠セけでいいのかね?」
「だいたいそんな感じかな。……あ、後在るなら≠フ話だけど、他の似たようなスキルの解放≠熾tけ加えておこうか」
註釈とばかりに付け加える。……あのスキルに似たようなスキル≠ヘ俺は存在していると考慮しての事で、更にはそう云うスキル≠フ存在はほぼ確定している
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ