【ソードアート・オンライン】編
107 あまり楽しくないおしゃべり
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……ちなみお金をはたいた≠ニ云うのは、聞き分けの無いヤツ≠フための最終手段で、余ったお金はエギルの懐に入る事になっていたりする。強面なエギルにとっては面目躍如だろう。
閑話休題。
「私は──いや、もう認めようか。……確かに私の名前は茅場 晶彦だよ、ティーチ君──いや、升田 真人君=B……まずは、よければ私の正体を見破った方法を教えてくれないかね?」
ヒースクリフ──茅場さんは俺の問いに、取り繕うのを止めたらしく素の茅場 晶彦≠ネ一面を──わりと見慣れていた顔を見せる。ついでに俺のリアルネームを引っ張りだす。……俺のリアルネームを出したのは溜飲を下げるためか。
「……実を言うと、初めて見た時からかな…。こう見えても茅場 晶彦≠ニ云う人物は観察してきたつもりだからな。……後は、何故かは判らないけど、俺は人の質≠視ることが出来るんだ。……つまり、俺は見知った相手なら、相手が変装とかしてても簡単に見破れる」
「……ふむ、聊か信じがたい事ではあるが、実際に私の正体を看破したの確か。ちなみに茅場 晶彦≠ェヒースクリフ(わたし)≠ナあるのを否定されていたらティーチ君はどうしのかね?」
ヒースクリフは幾らか思案して、俺の人を視る目≠ノついて軽く結論付ける。……ヒースクリフは俺に対して疑問に思ったらしい事を問い質してきた。
「それはさっきも言っただろう? こう見えても茅場 晶彦≠ニ云う人物は観察してきたつもりだからな>氛氓ニ。……ヒースクリフが──茅場さんが俺をどうこうしようとするとも思ってないし。……そういう意味では、茅場 晶彦という人物≠信頼していると言っても良いかな」
「……いやはや、真人君≠ゥらそこまで絶大な信頼を獲ているとはね…」
かなり珍しい──茅場 晶彦≠フ呆れ≠竄辯驚愕≠竄辯喜悦≠ネどが微妙なバランスで綯い混ぜされている様な、複雑な感情が入り乱れた顔から一変。……一度溜めを作ったかと思えば、ヒースクリフは言葉を発する。
「……さて、それではティーチ君にラスボスを看破した褒美を獲らせようか。……ティーチ君は私に何を望む? この城──アイクラッドからの脱却かね? もし私に挑戦して、私に勝った暁には君だけを解放しよう。……尤も、その場合は私が敗れたとしても、私は100層で君以外の皆を待つことになるだけだがね」
「HPがゼロになったら大人しく死んでくれよ。……それと、俺だけ≠ネら意味が無い。却下。茅場さん(グランドボス)≠倒したのに、それじゃあ報酬と依頼が不釣り合いだ。そこは全プレイヤーを解放してくれよ」
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