【ソードアート・オンライン】編
106 仲間を探そう! その2
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を見たらしく、取り繕う様に謝る。俺は一応赦しておくが、アスナの言い回しは嬉しいものではなかったので言葉の端に刺々しい語調が出てしまうのは仕方ないとしておく。
……実際、ティーチが──真人兄ぃが優れているのは確かなのである。真人兄ぃが一番優れている思えるところは、完璧≠ノ見せないところで──わざと瑕疵がある様に見せているところだと、俺は考えている。
(真人兄ぃは頼られたら嬉しいところ≠ナ頼ってくれるからなぁ…。……頼み方≠烽゚ちゃくちゃ上手いし…。……そう考えれば、真人兄ぃって中々の人たらし≠セよな。……真人兄ぃがモテる理由が判った気がする)
「キリト君…。もう、キリト君ってば、聞いてるの?」
「あ、ごめん。……で、アスナが俺に訊きたいのはティーチへ劣等感が無いか>氛氓チて事で良いか?」
思考が横道に逸れていたのがアスナにもバレたらしく、アスナの言葉で意識が本筋≠ヨと引き戻される。
「……ええ、身も蓋も無い表現になっちゃったらそんな感じよ」
(……もしかしなくてもユーノか…?)
アスナの語り方を見て、なんとなくそう思った。……だとしたら俺から言える事はあまり無く、自分に準えて語るしかない。……そしてそれ≠ェアスナが欲している言葉なのだろう。
「……ひとまずはアスナが云っているのはユーノと仮定して進めよう。……アスナが俺に何を言って欲しいか判らないけど、アスナはユーノを上に見すぎて≠ヘいないか?」
「そんな──」
「そんな事は無い>氛氓ニ、胸を張って言えるか? ……俺にとってティーチはかけがえの無い家族≠ナ、いつも見守ってくれている兄≠ナあって──そして、どんな分野でも良いから超えたい相手≠セ」
続ける様に句切る。
……ちなみに真人兄ぃに勝っている≠ニ思えるのはコンピューター関連の技術だけである。
閑話休題。
「……つまり俺が言いたいのは、料理でも歌でも良い──ゆっくりでも良いから人に誇れる何か≠探せば良いんじゃないか? ……幸い、短く見積もっても1年以上はこのゲームに囚われたままなんだしな…」
「……人に誇れる何か≠ゆっくりでも良いから探す…」
「あ、ああ。……アスナならきっと見つけられるさ。……こんな偉そうな事を言っちゃったから俺も手伝うよ」
アスナは俺の言葉を噛み締める様に復唱する。……途端、自分の言ったことが何やら恥ずかしくなったので、それから逃げるようにアスナの探し物≠探すのを手伝う事を決めた。
SIDE END
SIDE 《Asuna》
「……つまり俺が言いたいのは、料理でも歌でも良い──ゆっくりでも良いから人に誇れる何か
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