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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
106 仲間を探そう! その2
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)えるものだったらしい。

閑話休題。

「はい、初めまして。……あ、私はシリカと申します。……リーファさんも今日は助けていただき、本当にありがとうございました!」

「シリカちゃん──ね。よろしく」

(この()…多分強くなる。……そういやエギルって商人みたいなのになりたいって言ってたっけか…。……今は無理だとしてもその内看板娘みたいなのに出来ないかね…?)

シリカ嬢は屈託の無い笑顔で俺に──俺とリーファに礼を言う。……俺はシリカ嬢のその笑顔に形容はし難いが──シリカ嬢に強さ≠見て、内心で皮算用を立てる。あんな事≠ェ有った今は大人の(エギル)≠ノ会わせるのは難しいが、シリカ嬢はきっと良い看板娘になる気がした。

「……さて、シリカちゃん。ものは相談──というよりは提案なんだが。……シリカちゃん、うちのギルドに入らないか?」

「「ほぇっ?」」

俺の提案があまり意外だったのか、シリカ嬢とリーファが異口同音に間の抜けた声を漏らす。……紆余曲折を経て──はいないが、本音と建前を混ぜた交渉術の結果、シリカ嬢は≪異界竜騎士団≫に入団する事になった。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 《Kirito》

「………」

「………」

(……誰か助けて下さい…)

ユーノの提案で始まったギルドの戦力(メンバー)の拡充。……拡充するのは良い。しかし、俺のペアに問題があった。……俺の隣には私、不機嫌です>氛氓ニでも言いたげなオーラを、俺でも幻視出来るくらいに(ほとばし)らせている少女──アスナが居る。

……これ程までチョキを恨んだのは生まれて初めてである。

「……ねぇ、キリト君はさ…」

「ん? 俺?」

「ここにキリト君≠ヘ他に居ないでしょう──話を戻すね? ……キリト君はさ、ティーチ君と──お兄さんとはどんな感じ? リーファちゃんを見てる感じだと現実(あちら)≠ナも兄弟なのよね?」

「いきなりだな、これまた。……で、俺とティーチの関係?」

「うん。……自分より出来る兄弟が居る>氛氓チて、どんな感じ?」

隣を歩いていたアスナが、いきなり無駄に畏まった佇まいをしたと思ったら──これまたいきなり、謎な事訊いてきた。……自分より出来る兄弟が居る>氛汞俺が真人兄ぃ(ティーチ)に劣っている≠ンたいな論調で。

「……あ、ごめんなさい。別にキリト君が劣っている≠チて云いたいわけじゃないの。……むしろ誰かの陰≠ノ隠れてばっかの私よりは、キリト君は凄いと思うし…」

「……別に良いけどな。……ティーチが──兄貴が俺より凄いのは確かだし」

アスナは、立ち止まった俺の憮然とした表情
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