【ソードアート・オンライン】編
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SIDE 《Teach》
(ん…?)
頭に柔らかい感触を覚えながら意識を表層へと浮上させる。《イルファング・ザ・コボルド・ロード》をRISE(ライズ)≠フSTRENGTH(ストレングス)≠ナ無理矢理──無意識に身体能力を強化≠オて討伐したのを思い出した。
(……あ。それと、ディアベル達に説明して第2層の解放≠任せたんだったな…。……てかPSY(サイ)≠チて、この世界≠ナも使えたのか)
脳内で二度とPSY≠ネんて使いたくねぇ≠ニ締めくくり、これまでの事を何とか思い出し、目を開けながら手をグーパーさせ、身体の感触を確かめる。
「あ、起きた?」
「……ん…リーファか…。……俺、どれくらい寝てた? てか、そのまま置いといても良かったんだけどな」
「駄目だよ。私、よく判らないけど、ティーチ兄ぃ大分無茶したんでしょ? だったら少しでも楽になれるようにしたかったの。……寝てたのは、だいたい30分くらいかな」
目を覚ませば、目の前にはリーファの瞳があり──リーファがまじまじと俺の顔を覗き込んでいた。……位置関係からしてリーファに膝枕をされていたのが判り──それを柔らかく咎めれたが、リーファの意思だったのでこれ以上追及するのを止めた。
「よっと。……あれ? なんで皆居るの? ……もしかして心配掛けちゃったかね?」
起き上がり元・ボス部屋≠見渡せば、レイドの皆は先に行った様で打倒ボス≠フ熱気もすっかり冷めていて、キリトとリーファが居るのは除き、辺りは閑散としている──はずだった。……俺が組んでいたパーティーの皆が居たのには軽く驚いた。
……キリトやリーファは居るとは思っていたが、フードを脱いだユーノ、アスナ──そして、エギルが未だに第2層へ進んでおらず、ボス部屋に留まっているのが判った。……十中八九、俺が待たせてしまったのだろう──と云う事は判った。
「むしろいきなり倒れて心配するな>氛氓チて言う方が酷だと、ボクは思うけどね」
「そうだよ、ティーチ君。私達──特にお姉ちゃんはすっごく心配してたんだから」
「そうだぜ、ボスのタゲ取りをお前に任せちまったってカタチになっちまったんだ。……せめてお前さんが起きるまで待つくらいの事はさせろ」
おずおずとした俺の確認に、ユーノの正論と、私も心配したんだからね≠ニ言外に語るのはアスナ。……そしてやたら様≠ナいて──やたらカッコいい声音でエギルが締める。
「……ありがたい。キリトもリーファもありがとう」
そう礼を言えば、大して気にしてないのだろう。皆してなんの事やら≠ニ、わざとらしいアクションをとる。
「……あ、そう言えばキリ
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