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じいさんとお兄さんとお姉さん
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ほと笑いながら淵まで行くと(僕達がいるところは雲のようなものの上である)

「フンッ!!!!!」

じいさんらしくない声をあげて片手を前に突き出すと、今にも雨が降りそうな真っ黒い雲が僕達のいる雲のようなものの近く(正確には淵にいるじいさんの近く)に集まってきた

「それではの」

じいさんは別れの言葉を言いながら真っ黒い雲に足を一歩踏み入れるとじいさんの体が雷撃のようになり雲に吸い込まれていった

「「「……」」」

じいさんが去ると一気に静かになった気がする

「ま、まあどうですか?」

いきなりお姉さんが聞いてくると

「何がどうですか?だよ。全く……雷霆(らいてい)に打たれた感想でも聞くのか?あのじいさんもよ……絶対雷霆(らいてい)打つ前のあれは格好つけるためにやってるだけだろ!」

お兄さんの方が堰を切ったように愚痴を言いはじめた
僕は困惑していると

「大体よ「あの〜」……なんだよ」

お兄さんの言葉をお姉さんが遮ってくれた

「この人が困ってます……」

お兄さんとお姉さんの二人がこっちを見る
お兄さんの顔がまためんどくさそうと主張するように歪んだ
このタイミングを逃すと後がなさそうなので

「僕は何をすれば良いんですか?」

思いきって聞いてみた
するとお兄さんはなぜか納得顔で

「ああ、なんかそんなことあったな」

と一人で納得していた
そのあとすぐに僕の方を向いて

「お前はくじ引きとダーツと輪投げとアミダクジとスクラッチのどれがいい?」

と聞いてきたので僕は少し考えてから

「じゃあ、くじ引きで」

「了解。おいそこの女準備しといて」

答えるといきなりドタバタと(お姉さんのみ)何かを準備していった
クジが出来上がったのか普通のサイズのくじ引きとかで良くある真っ白な箱をお兄さんに渡す

「はい、これから一個引いて」

お兄さんは渡されてすぐ俺にクジの入った箱を突き出してきた

「は、はぁ」

ここで従わないと面倒になると思うので箱のなかに手を入れ、一つ引き抜いた
すると

「何これ」

何かのマークが入ったローブが僕の手のなかにあった
こんなものを触った覚えがないので

「僕こんなもの引いてないですよ?」

自分は何もしてないと主張する

「ん?大丈夫大丈夫このクジは具現化させたいものを書いた紙を箱の丸いところから取り出した瞬間に具現化するようにできてるものだから。それちょっと貸せ」

カラカラと笑うお兄さんに持っているローブを渡す

「ほぉ……国はイリガルか……しかもトランテスタで初めての魔法使い(マジシャン)じゃねぇか……」

「その〜イリガル?とかトランなんとかって何です
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