じいさんとお兄さんとお姉さん
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僕は今、夢を見ているというよりはこの世界に転生してから起こった事が何故かフラッシュバックした
「おーい、大丈夫かー?」
若い男の声がする
「起きてくださーい、このままだと大変なことになりますよ〜」
今度は変に間延びした女の声が聞こえる
「どうじゃ?起きたか?」
男の老人の声も聞こえる
「多分意識はあると思うのですが……」
男はばつが悪そうな声で老人の問に答えた
「仕方ないのぉ」
老人は悪戯をするような声でため息をつくと
少し間があって
『我は天空を統べるものなり
雷よ、我が命に従いこの手に宿れ』
老人の声ではあるのだが老人ではないような声が聞こえるとすぐ後に
ゴロゴロ
ガッシャーン
鼓膜を破壊するような爆音がし、
「からの〜えいや」
「やっぱり……」
「ちょまっ」
爆音のしたあとすぐ僕に何かが触れると体中に電撃が走り抜けたように感じた
「痛ってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
僕は動けなかった体が上半身だけ勢いよく起き上がった
そう、僕は動かなかった訳ではない、動けなかったのだ
起き上がると目の前には亀○人よりも長い髭がある僕が腰をかけてやっと目線が同じくらいのじいさんがいる
奥には今にも謝りそうなグラマスな体型のお姉さんとガッチリしていて口をへの字にひん曲げているお兄さんがいた(二人共僕より少し年上みたいだなと感じた)
まぁ、それはさておき
「何をするんですか?!っていうかあなたたち誰ですか?!」
電撃で強制的に起こされた僕は抗議をするように大声をあげると
「この主神たるわしが直々に来たんだからすこしは感謝してほしいね」
肩を竦めてやれやれと見た目は老人なのに仕草の一つ一つが若者っぽい奴が首を振る
「話が全然噛み合ってない?!」
あれ?確か今、このじいさん主神って言ってなかった?
「あの〜?あなたは誰ですか?」
するとじいさんは
「わしはたちの世界で言うところのギリシャ神話の主神天空の神ゼウスじゃ」
なんか偉そうに胸を張るちっこいじいさん
まじかよとか思いながら(口に出すと面倒なことになりそうだからやめた)話を続ける
「君たちの世界で言うところのということはここは地球とは全く違うところなんですか?」
僕の言葉を聞くとほう……という感じになったがすぐ
「そういうことになるのぅ……
いろいろと知りたいこともあるじゃろうてこの世界のことを教えたいのじゃがわしじゃと説明がループするかもしれんのでのぅ……そこのところはアイ、ロイドよろしゅうな。後、二人はこやつに大体の説明が終わったら、こやつが持ってた真っ黒い板に入り、サポートしてあげなさい」
ほほ
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