暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1127話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 まだ俺と暮らし始めて数日、綾子が凛の家に居候するようになってからも2日目だというのに、既に恒例となったような朝の出来事――ゾンビ凛――を済ませ、凛や綾子が俺を見て顔を赤くするという、これもまたお馴染みになりそうな出来事を済ませた後で食事を終え、俺達は学校へと向かっていた。
 ……にしても、凛と綾子の顔が赤くなっているのって、やっぱり一昨日の儀式が原因か?
 まぁ、昨日寝る直前にそれを思い起こさせるような事を言った俺が悪かったのかもしれないけど。
 もしかして、それで悶々として夜には眠れなかったとかじゃないよな?
 さすがにそこまでウブではないと思いたい。

「ねぇ、見てみて。今日も遠坂さん達が一緒に登校してるわよ?」
「くそっ、うちの学校の2大美女を独り占めとか。絶対に許せねえ。何て妬ましい」
「あのねぇ、あんたとアーク君だとレベルが違いすぎるのよ、レベルが! あんたの顔でアーク君に対抗しようなんて10年……いえ、500年は早いわよ!」
「そんなにかよっ!? って言うか、500年とか俺既に死んでるじゃん!」
「つまり、あんたは一生どころか、何回生まれ変わってもアーク君に勝つなんて無理なのよ!」
「くそう……顔のいい男ってのは得だよな」
「何言ってるの? あんた達だって美人は贔屓してるじゃない。それと同じよ同じ」

 登校していると、そんな漫才のようなやり取りが聞こえてくる。
 こんなやり取りをしながらも、その男女は2人で登校してるんだから言葉と行動が一致してないよな。
 そのまま耳を澄ますと、次に耳に入ってきたのは、男2人の話し声。

「……なぁ、そう言えば間桐の奴が遠坂に言い寄ってなかったっけ? あの、無意味にプライドの高い奴が自分の言い寄っていた遠坂をアークにあっさりと取られて、平気でいると思うか? 妙な騒動にならないといいんだけど」
「確かにな。間桐の奴、自分が気にくわない相手にはネチネチとしつこい嫌がらせをするから。けど、あの転入してきてから数日で遠坂と美綴を落とした……いや、堕としたアークだぜ? そんな相手に間桐が何か仕掛けたとしても、あの2人にボコボコにされるのがオチじゃないか?」
「遠坂はともかく、美綴は武芸百般だって話だしな。その可能性は十分にあるか」
「ああ。なら……」
「だな。俺達は……」
『間桐がボコボコにされるのに期待しよう』

 あのワカメ、やっぱり男には相当嫌われているみたいだな。
 まぁ、あんな性格だから無理はないけど。

『うー……こんな時間に登校してくるのも久しぶりだけど、この視線には相変わらず慣れないな』

 綾子が、どこか恥ずかしそうに念話で呟く。
 表情はキリッとしているけど、その内心では俺達に向けられている視線がそれなりに堪えているらしい。

『慣れ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ