Fate/stay night
1127話
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『うわっ、魔術ってえげつないな』
そうなんだよな、その辺がネックになっていて葛木に聞く事が出来ないのも事実。
出来れば一気に聞いてしまって、それこそ凛の魔術で情報を引き出すような真似が出来るんだけど。
『とにかく、今は迂闊な真似をしない方がいいわ。気は進まないけど、一時的に衛宮君達と組んでみるってのもいいかもしれないわね』
『無駄だと思うけどな。もし衛宮やセイバーと組んでキャスターとアサシンを追い詰めたとしても、絶対に殺すような真似は許さないだろうから、結局サーヴァントとマスターの数は減らないまま、こっちの戦力情報のみが向こうに知られるだけって事にもなりかねない』
どうやったとしても俺と衛宮は相性が悪い。
そんな風に念話を使って相談している間にも、授業は進んでいく。
休み時間には凛や綾子と喋り、そこに蒔寺がちょっかいを掛け、氷室に突っ込みを入れられ、三枝に窘められる。
……うん、氷室が朝言ってた通り、見事なまでに俺の周りは女ばかりだな。
確かにこういう状況だと、他の男達に……中には女からも嫉妬の視線を向けられてもおかしくはないか。
他のクラスメイトから、ハーレム王とか呼ばれている時はどうしようかと思ったけど、客観的に見れば否定出来ない事実なんだよな。
しかも、生きるか死ぬかの儀式が影響しているとしても、実際に凛と綾子は抱いている訳だし。
授業を聞き流しながらそんな風に考えていると、その視線に気が付いたわけではないだうが、凛が俺の方をジト目で見て念話を送ってくる。
『アークエネミー、あんた何か妙な事を考えてない?』
『いや、特に何も。ただ、どうやってこの聖杯戦争を勝ち抜くかを考えていただけだ』
『とてもそんな視線には見えなかったんだけど……』
凛がそう告げた、その時。
ゾクリ、とした何かが背中を走る。
『凛、綾子、何か……やばい!』
念話でそう告げた次の瞬間。俺の視界は真っ赤に染まるのだった。
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