027話
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ルヴィスは何かに気づいた。
「奴の自虐攻撃を止めさせるんだジーク!!」
「えっ?」
何故と問いただそうとしたその時、キャンディスの時計がけたたましい音を鳴らし始めた。一体何のサインだろうか、その音を確認するとキャンディスは大岩をそこらに捨て快楽に染まりきり統帥した表情で空を見た。
「この身体に刻み込まれた数多の痛みは悦び。相手にとって地獄の苦しみの糧となる!」
同時にキャンディスの身体から溢れ出す魔力が先程とは比較にならないほど尋常ではない大きさに膨れ上がっていく。数倍に魔力が上がっていく、溜め込んでいた痛みを自分の力を変えているとでも言いたげな力の変化にジークも驚く。
「出でよ、ゴーゴン!」
その名を呼ぶ、同時に大地が恐怖するように鳴動していく。キャンディスの後方の大地が裂けそこから巨大且つ無数の蛇が姿を現す。そしてその下に隠されていた本体、女の表情をした化け物が完全に出現した。その瞳が開かれた瞬間ジークは強い呪縛を感じた後ろに飛ぼうとしたが足が重く動かなくなっていた。
「な、何っ!?」
「ジ、ジークの足が!!」
「せ、石化してる!?」
「あのガーディアンの力か!?」
足が少しずつ石化するだけではなく身体を拘束するような重圧感、このまま放置すれば自分の身体は本当に使い物にならなくなると実感があった。
「くっ!高ランクの魔眼か……!!」
「ガーディアンARM ゴーゴン。その瞳を見たものはその身体を石とされる、そしてそれを私は嬲る……ぁぁ、良いわぁ……」
「ジークゥ!!ギブアップしろォ!!石になっちまうなんてゆるさねぇぞ!!」
必死に声を上げてジークにギブアップするように叫ぶギンタ、此処まで共に戦ってきた戦友を失う事など絶対に許せない。だがジークは声を上げようともしなかった。
「ジークさんはやくぅ!大丈夫だよこっちが勝ち越してるんだから!!」
「そうやで早くギブアップせい!!」
「急ぐんだジーク!!」
皆が叫びギブアップするように進める中ジークの身体は更に石化が進んでいく、既に下半身は完全に石化し動かせなくなっている。それに加え意識も薄れ始めており声も出せなくなりつつなっている。
「(悪竜の血鎧でもこんナに……石化、スるトは……メデューサ以上の魔眼か……あれを、使うしか、無い!!)」
必死に歯を食いしばりながら右腕を掲げ残った魔力を全て集中させ、ARMを発動した。魔法の国"カルデア"。その大爺がお墨付きをつけた竜の装飾がされたARM、どれだけの力を発揮するのか全く予想が付かないが使うしかない。
「来い………ARMに眠りし力よ!!」
瞬間、世界が震えた。地面が鳴動、否世界そのものが震えている。
「な、何だこの揺れ
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