暁 〜小説投稿サイト〜
M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
027話
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
RMを使うのね。その剣一本で戦う物とばかりと思ってたわ」
「今まではな、だがこの剣しか使うと言う道理は無い。怒りの碇(アンガーアンカー)!!」

スクリューサーベルを戻しながら新たにARMを展開する、それはフックの切り札のARMである怒りの碇。それを片手で担ぎ上げ振り回す。

「剣を落とされれば予備の武器を抜く、いざとなったら落ちている石を使う。別に妙な話でもあるまい!!!」
「くっ!!」

巨大すぎる碇を振り下ろすジークに石の爪を消し再び斧を展開するキャンディス、三度ぶつかり合う巨大な力は先程とは全く違う結末を齎した。先程まで互角に近い打ち合いを演じていた両者だが今回はジークが石の斧を圧倒していた。

「流石のパワーでもこれは無理があったかっ!でぃあああああ!!!」
「ああ、この衝撃で巻き起こる腕の痺れと痛み………凄い感じる!」
「………色んな意味で凄いなこいつ」

一撃二撃、交わす度にキャンディスに確実にダメージは入っている。だがその度に顔を綻ばせ恍惚に満ちた笑みを浮かべている、不気味な事この上ない。そんな中彼女はは一つのARMを展開した。それは時計のようなARM、何か特殊能力があると考えたがジークはそのまま攻撃を続行した。

「はぁあああアンカーブーメラン!!!」

大地を抉るようなアンダースローで投げられた碇はキャンディスの斧を完全に砕きながら身体へと炸裂した。

「漸く、一撃が入ったか」
「ウ、ウフフフフフ………良い痛みだったわぁ……さあ私の身体にもっと刻み込んで頂戴!その痛みを、その力を!!」
被虐快楽者(マゾヒスト)かこいつ……少し引くか、遠慮なくやらせて貰うぞ!!」

戻ってきた碇をアクセサリーにしつつバルムンクで斬りかかるジーク、石の爪を展開し防御するキャンディスだが先程よりも防御が甘く何度も身体が剣によって傷つけられている。その度に快楽に歪んだ表情を見せるがその笑みはジークには何か狙いがあるような気がしてならなかった。そして一度攻撃をやめ距離を取る。

「ハァハァ………い、良い苦痛だったわぁ……気持ちよかったぁ……♪でも、もう少し足りない……」
「気味が悪いので、距離を取らせてもらう」
「そう……ならボールダークラッシュ」

新たに発動したARM、それは巨大な岩を持ち上げていく。重量という鎖など知らぬように浮いていく大岩、そしてそれをジークへ投げつけるのではなく自らを傷つける為にぶつけた。

「なにっ?」
「ああ、ああああ!!」

次々と自らの傷つけていくキャンディスの奇行に思わず動きを止めるジーク、何故そのような事をするのか理解が追いつかない。幾ら痛みが快楽になるといってもチェスの駒、ましてや13星座の内の一人がそのような事をするだろうか。全く理解出来ない、がア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ