決勝!最凶世宇子!!前編
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「うらやましいねぇ。私もアレを飲めば、君より強くなれるのかねぇ?」
「き、聞きましたか…?」
「ええ…やっぱり夏未さんの推理通り、あのドリンクには秘密があるんだわ…!」
そんなガードマンのうち、ちょっとヒョロヒョロして細い感じの男が漏らした「俺もあれ飲んでパワーアップしたい」という言葉。
それを聞いたマネージャーたちは、あの水が強力なドーピング剤であることをついに確信した。
「こ、こいつらを捕まえてくれぇーーっ!!」
「「「きゃああああああ!!」」」
「なに!?ま、まさか神のアクアを!」
そんなとき一人のガードマンが心美に気付き叫んだ。
あの水の扉を守っていたガードマン達も口封じのためにマネージャー達を追いかけ始めた。
「ふう…」
ところが、そんな3人目のガードマンの正体は鬼瓦刑事だった。
鬼瓦刑事は神のアクアの不正な事実を掴むために、扉の中へ侵入しようとマネージャー達に協力を頼んでいたのだった。今逃げているマネージャー達はガードマンを部屋から引き離す囮役…まんまとその作戦は成功し、鬼瓦刑事は扉の中へと進んでいくのだった。
──────────
「限界だね。主審」
「…試合続行不可能ということで、この試合世宇子中の…」
ところがその頃、世宇子の攻撃でまた全員が倒されていた俺たち雷門イレブン…。さすがに今度こそ限界か…、その光景を見かねた主審により、雷門イレブンの負けが宣告しようとしたときだった。
「ま、まだだ…!まだ…試合は終わってない…!」
「…!?」
しかしそれでも立ち上がり宣告をさえぎる円堂。
さらに円堂が立てばそれに続き俺たちを立ち上がる。
最後にはまた俺たち雷門イレブン全員が立ち上がった。
この驚異的なしぶとさの前にはさすがのアフロディも驚きを隠せないようだ。
「信じられないという顔だな…円堂は何度でも何度でも立ち上がる…!倒れるたびに強くなる…!お前は円堂の強さには敵わない!」
俺がそう叫ぶと、一時沈黙したアフロディは、怒りの表情を表し、翼を生やし飛び上がった。
「…では試してみよう、ゴッドノウズ!!」
容赦なくゴッドノウズを撃ちに行くアフロディ。
さっきから棒立ちでシュートを食らうがままの円堂では、今度こそゴールごと吹っ飛ばされてしまう。
ピピィィィーーッ!!
「…ふ、命拾いしたね」
しかしゴッドノウズが放たれるその瞬間、前半終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。
まさに九死に一生だ…。
なんとか後半まで繋いだ俺たちは、歩くのもやっとという様子でベンチへと向かうのだった。
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