第三章 過去と未来
第二話 四塚市2
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あらまあ、おやまあ・・・
私、今日は料理番ですが、料理できない!!
歌川は風間さんと走り込み。
宇佐美はそれについていってしまう・・・
菊地原と二人きりな訳だ!!
きくっちー、料理できるかな?
「か、買い物、付き合って?」
「えぇ〜面倒くさいな〜別にいいけど」
いいのか。なら素直に言えよ。
歌川と二人で歩かせるわよ?
〜〜〜〜
ぼくは仕方なく、買い物に付き添う。
何を作るのかを聞くと、オムライスらしい。
大丈夫かな。正直不安。
スーパーマーケットにつくと、彼女は何かを求め走り出した。
「・・・え〜と、オムライスなのに何故卵をまず取らないの?」
まず、香辛料?
卵でしょ。またはトマトケチャップ。
トマト嫌いだけど。
持って来たのは、ハバネロ。嫌な予感しかしない。
ただ、目がキラキラしてるから何も言えない。
「男の子いるから強力粉だね」
「強力粉って食パンとか中華めんに使うんだけどね。卵は?」
「あ、卵・・・生卵だよね?」
温泉卵とか持ってきたら・・・何も言えないな。
呆れすぎて。
「隠し味いるかな。珈琲・・・嫌いだから珈琲牛乳かな。」
珈琲ってカレー作る訳じゃないんだし。
嫌いだからって牛乳?不気味・・・
ただ、これ以上止める勇気はなかった。
こうして、帰宅する。
〜〜〜〜
「如月の料理か。あいつ、料理できるのか?」
「如月さんの手料理ですか?楽しみですね」
「うんうん!!わかるよ、うってぃー」
「そこまで言うならぼくの分もあげるよ」
菊地原の反応が明らかにおかしい中、如月は自作オムライスを眺めた。
そして味見をする、しないで悩む。
結果、しないことに決めた。
「み、みんな〜できたよ。」
歌川と宇佐美は自作オムライスに動揺の視線を送る。
明らかにおかしい。
オムライスが真っ赤!!
「どうした、食べないのか?
いただきます」
風間さんは普通に口にした。
そして、フリーズ。時間が止まったようにフリーズ。
(なんだ、このドロとしたものは。
どんな化学反応なんだ!!
舌が可笑しくなりそうだ)
水で飲み込み、風間さんは如月を見つめた。
オムライスを赤く染めた魔術師・・・
「お前たち、食うな」
そうは言うものの、如月の目がキラキラしていた。
風間さんが食べたためか、出来がいいと勘違いしたらしい。
宇佐美と歌川は逃げられないと悟り、口に入れた!!
「ぶっ・・・!!!」
「ぐっ・・・」
宇佐美はオムライスを吹いたあと、水を一気飲み。
歌川は如月のことを考えたのか、無理に飲み込んだ。
その光景を菊地原は内心驚いて見ていた。
「如月さん、か、
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