第5話「きゅうめい」
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うりさん....。お願い.....。)」
皆を助けるため、私はどうなっても構わない。....だから...。
―――....生きて.....。
=遼side=
「....よし。」
体の調子を確認して、俺は立ち上がる。
「準備もオーケー。...行くか。」
持ち物は武器を重点的に揃えて置き、ワクチンもいくつか持っている。食料系はほとんど持っていない。拠点を手に入れたからな。
「...探索に入るまで、結構時間がかかったな。」
今から行うのは、この校舎の探索だ。多分、既に生存者はいないけど、何もしないよりはましだと思う。
「...思えば、なんでこんな時間をかけたんだ?」
武器の充実。感染と風邪によるダウン。他にも色々したが、ここまで時間を掛ける必要はなかったんじゃないかと思う。
「ま、ここまで時間がかかったのなら、間に合わなかったとかはないな。多分。」
生き残っているのなら少しばかり安定させてるはずだし、不安定な状態なら既に死んでいる可能性が高いしな。...いや、そんな事ないか?
「...って、そう言えば時間を確認してなかったな。」
十分な睡眠や、持ち物の整理などで、時間を確認していなかった。
「...既に夕方か。...ま、いいだろう。」
時計は四時半辺りを示していたが、探索場所は同じ学校だから大丈夫だろう。
「さて、出発だ。」
半開きのシャッターをくぐり、いざ出陣する。
「...早速多いな...。」
購買部倉庫から出てみると、ゾンビが大量に溢れていた。
「しかも夕立だし...。...雨宿りでもしてるって言うのか?」
外にはほとんどいないから、あながち間違ってなさそうだ...。
「とにかく、行くか。」
一階から順に探索していく。...と言っても、誰かいる訳でもなくすぐに終わってしまう。
「...収穫はゾンビの数を減らせたってだけか....。」
数が多いため、気づかれにくくなった俺にも襲い掛かってくる奴がいた。そいつらは全員刀で叩き潰してやったけど。
「次は二階だ。」
一度購買部倉庫近くまで戻り、そちら側にあった階段から二階に上がる。
「よし、今度はここを....うん?」
二階に上がり、いざ探索を開始しようとして三階から誰かが降りてくる。
「(ゾンビ....いや、ただのゾンビじゃない...?)」
他のゾンビと違い、足取りが彷徨う感じではないし、何かが違うと俺は思った。
「なんだ....?」
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