止められぬ戦乱
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魔人の常識と人間の常識は根本的に異なるのだ。いくらひろしといえど扱いきれない時もある。
そんなところに、目をつけられたのだ。国という強大すぎる権力に。月読零華という実力者に。
『番長グループと生徒会で意見や利害が一致しなかった時とかに校長が争いの種を蒔き続けたんだろう。僕が介入する前に、かつ僕に長い間気付かれずに、だ』
どうりで、個人的に番長グループが、あるいは生徒会グループが嫌いだ、気にくわないと思っている魔人が双方に何人もいるわけだ。そんな奴に限って陣営内での地位が高いのももしかしたら前校長の所為かもしれない。
そんな経緯で、今日この日に月読零華によってハルマゲドンは引き起こされてしまった。一度でも、互いに殺し合う理由を与えてしまった。
こうなってしまった以上、君主が取るべき行動は一つ。
『ハルマゲドンに参加する魔人を"叩く"』
当然。相手が魔人である以上命も奪うことが前提だ。
「‥‥やっぱりそうなるんだね」
『なに、心配はいらない。ハルマゲドンを止めることは出来なくても参加者を大幅に減らすことが出来るはずだ。被害は最小限に抑える』
「‥‥うん、君ならきっと上手くやるんだろうね。そろそろ撤退するから切るよ。頑張って」
『ああ。頑張るよ』
みのるは無線のスイッチを切り、仲間達のところに戻って撤退の指示を出した。
【ハルマゲドン開催まであと1日】
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