舞い降りる翼
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う! 」
自転車を全力疾走でこいでいちば模型店へと向かった。
「レイ君に友達が出来て私は嬉しいわ……多少変わった友達のようだけど」
ーーー−−
「らあぁぁぁぁ!! 」
いちば模型店に向かっていると、店の前にはアマネ、ヒメラギ、アキザワが立っていた。どうやら全員そのまま制服で来たらしい。まあ俺もだけど。
そのまま三人組の前で自転車を急ブレーキして降りる。
「おっ?来たかカグラ」
「ちゃんと来てくれたんだね」
「はぁはぁ……死ぬ…」
「残念ね。後十秒ちょっとでタイムアップだったのに、よく間に合ったわね」
「お、お前…ゲホッ…いつか絶対痛い目見る……ぞ…」
「その時はあんたを盾代わりにするわ」
ふざけんな!っと言いたいところだが、息切れが酷いので言葉に出来ずそのまま自転車を駐輪場に置いて店の中に入った。
「すいません。大会のエントリーで来たんですが」
「おおそうか。ちょいと待たれい」
70代ぐらいのじいさんがカウンターに座っており、レジの下からエントリー用紙を取り出した。
「ほれ。これに五人の名前を書いてもらおう……と言っても、お主たち四人しかおらんようじゃが。今回の大会は、ガンプラバトル選手権の艦隊戦の予行を目的とした大会じゃから、後一人いないと戦えんぞ? 」
「え〜と……もう一人は後から探すつもりなんですけど、大丈夫でしょうか? 」
「ふーむ。エントリー期間までに見つけられるならよいが、大丈夫なのか? 」
俺達は黙りこんでしまった。正直あてなんて思いつかない。他の三人の方を見ると、アイコンタクトで「無い」と伝わってきた。
「……ふむ。とりあえずエントリーだけは受け付けよう。名前を書いておくれ」
とりあえずエントリーだけは受け付けてくれるらしく、アキザワが俺達四人の名前を書き込んでじいさんにエントリー用紙を渡した。
じいさんはエントリー用紙を受けとると、俺達をじまじまと見つめてきた。
「なんだよ? 」
「いや、さてはお主達天之川学園の生徒か? 」
「?そうですが? 」
「いやはや懐かしいのぉ。最後に見たのは六年前じゃったか?とにかく懐かしい」
「ご老体は天之川学園の教師とかしてたのですか? 」
アキザワがじいさんに聞くと、すぐに顔を横に振った。
「いや違うぞ?前まではよく三人組が顔を出して来てくれたんじゃ。まあ卒業した後はさっぱり顔を見せなくなりおって……まあ就職やら仕事やらで忙しかったんじゃろう」
「そうなんですか。大変ですね」
アキザワはじいさん……老人の相手をよくしていたのか、うまく話を聞いて返事をしている。正直俺はじいさんの話なんか興味ないから早く帰りたい一心である。
そ
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