Fate/stay night
1126話
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は1度くらいマスターの前に連れて行く必要があるけど。
衛宮は既に知っているが、あの性格を考えるととてもじゃないけど自分の友人でもある綾子が半サーヴァントであるというのを人に漏らすとは考えられない。
寧ろ、セイバーにすら話していない可能性もある。
この辺の義理堅さはありがたいんだが、だからといって性格というか、聖杯戦争に挑む際の基本姿勢が俺や凛と真っ向から対立する為に、手を組むというのは有り得ないんだよな。
「とにかく、今日ももう遅いわ。そろそろ寝ないと明日の行動に差し障るしね」
ビクリ、と。
何故か凛がそう言った途端、綾子の身体が固まる。
「……どうしたの?」
凛もそんな怪しげな綾子に気が付いたのだろう。不思議そうな表情を浮かべて尋ねるが、綾子は何でもない風を装って口を開く。
「そ、そのだな。もしかして今日も……昨日みたいな儀式を行うのか? 出来れば昨日の今日だし……その……」
そこまで言われると、凛としても綾子が何を聞いているのか分かったのか、頬を急激に赤く染めていく。
昨日は3人でするのにも積極的だったのに今日になって赤くなるって事は、やっぱり昨日は魔術師としての凛だったからか?
それで、今は女としての凛であると。
「ばっ、馬鹿言わないでよ! 毎日やる事じゃないわ! 大体、ようやく異物感もなくなってきたのに……」
「そ、そうだよな。うん。ちょっと気になったから聞いただけだ」
お互いに顔を合わせて安堵の表情を浮かべている2人に、ちょっとした悪戯を考えて口を開く。
「そうか? 俺としては昨日のような儀式なら、いつでも大歓迎だけどな」
かーっと。俺がそう言った瞬間に凛と綾子の頬が今までよりも更に赤くなっていく。
それを見ながら、爆発する前に俺は居間を後にする。
「アークエネミーッ!」
「アークッ!」
背後からそんな叫び声が聞こえてきたが、俺はそのまま構わずに寝室へと向かうのだった。
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