Fate/stay night
1126話
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は、手足の1本もへし折れば泣いて逃げ出すだろうし。
「そうなると、最後に残ってるのはセイバーなんだけど……」
「こっちも……難しいだろうな。俺と衛宮じゃ性格が決定的に合わない。更に衛宮の性格は非常に頑固らしいし、下手に手を組んでも仲間割れで終わる事しか想像出来ない」
「……でしょうね。けど、そうなると結局組む相手がいないわよ? 最有力候補のランサーは、手を組むにしても居場所が分からないし、呼び出す事は出来ないし」
色々な意味で組める相手がいないってのは残念だよな。
凛としてもそれはしみじみ感じているのか、憂鬱そうに呟く。
「こうなったら、いっそ本当に綾子に……」
チラリ、と綾子の方を見ながら呟くが、視線を向けられた本人は無言で視線を逸らす。
実際、綾子の能力は低すぎるし、ステータスに表記されていない部分にしてもアサシンのように何かに特化している訳ではない。
多少武道を囓ってはいるが、普通の学生でしかないのだから。
「しょうがないわね。そうなると、残るのは取りあえず柳洞寺に関しては放っておくって事になるわよ? 他のサーヴァントが柳洞寺に攻め込むのにタイミングを合わせて私達も攻め込むとか」
明確に手を組むんじゃなくて、暗黙の了解でお互いを利用するようにして柳洞寺を攻略する。
まぁ、確かにそれがベストなんだろうな。
「他に手段がない以上はそれしかないだろ。さすがに俺としてもサーヴァント2人にマスター2人を相手に出来るかと言えば、難しいだろうし」
いや、やってやれない事はない……か?
けど最大の問題は、相手の手数。
幾ら何でもあのアサシンを即座に倒せるかと言われれば答えは否だし、そして俺がアサシンに手こずっている間にキャスターとマスター2人が凛に襲い掛かるってのは……
あるいは凛をここに置いて俺1人で向かうというのも考えたが、そもそも遠距離攻撃の手段が俺にはない。
そうなると、アサシンの相手をしながら3ヶ所から飛んでくる援護攻撃全てに対処するのは難しい。
「詰んでるな。せめて、山門の前の踊り場じゃなくてどこか広い場所に誘き出すことが出来れば、こっちとしても手の打ちようがあるんだけど。あそこの場合は戦場になっている階段と踊り場から少しでもずれると結界の影響を受けるからな」
「そうね。純粋な能力では勝てないから、戦場を限定する。考えてみれば当然なんでしょうね。特に向こうはキャスターがいるから、この手の作業が得意なのは間違いないでしょうし」
溜息を吐き、取りあえずとばかりに凛が席を立ち、紅茶を淹れて戻ってくる。
その紅茶を飲みつつ、考えを巡らす。
とにかく、アサシンとキャスターのマスターは当然魔術師だろう。
そうである以上、当然魔術が使える筈であり、遠距
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