Fate/stay night
1126話
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今はいいわ。今回の聖杯戦争に参加していない以上は特に気にする必要もないもの。それよりもこれからどうするかね。普通に考えれば、他のマスターと手を組む事だけど……」
チラリ、と凛の視線が綾子に向けられる。
その視線を向けられた瞬間、綾子は絶対拒否とばかりに首を横に振る。
「あたしは聖杯戦争なんて代物に、これ以上巻き込まれる気はないからな」
「分かってるわよ。正直、今から綾子をサーヴァントとの戦いをこなせるように鍛えるってのは無理があるし。そうなると組む事が出来る候補としては……」
「まず俺達以外で最も高い戦力を持っていると言う意味で、バーサーカー」
「却下よ。初対面の時の事を思い出せば、向こうはかなり好戦的。しかもアークエネミーに数回蘇生魔術を使用させられている。間違いなく向こうに顔を出せば戦いになるわね」
「そうか。……正直、俺とバーサーカーが手を組んで他のサーヴァント全員を倒して、最後に俺とバーサーカーで決着を付けるってのがベストの方法なんだけどな」
俺とバーサーカーが組んだ時点で、勝負は決まると言ってもいい。
それはアサシンとキャスターだけではなく、セイバー、ライダー、ランサーにしても同様だ。
まぁ、俺とバーサーカー以外のサーヴァントが手を組むという事も有り得ないわけじゃないが。
「バーサーカーと組むのが却下なら、次の候補はランサーか」
夜の学校で少し戦った程度だが、技量に関して文句なし。あの槍であれば物干し竿の間合いにも対抗出来るだろう。性格もサバサバしている感じで、その辺も俺としては好意的だ。
「確かにランサーは一時的にしろ組む相手としては悪くないけど、そもそもランサーと接触するのが難しいでしょ。神出鬼没だし、マスターがどこの誰なのかも分からないし」
凛の言葉を聞き、苦笑と共に頷く。
確かにそうなんだよな。神出鬼没ってのはその通りで、俺達も1回会ってからは全く消息が不明だ。
「次は……ライダー」
「却下よ」
「だろうな。俺としても却下だ」
俺の言葉を即座に却下してくる凛に、思わず同意する。
ライダー自体は悪くない力を持っているけど、ライダーだけあってあくまでも機動力を重視している戦闘方法だ。
あの狭い山門の踊り場で戦うのに、ライダーの戦闘スタイルでは不利だろう。
かといって、踊り場近くにある木々を盾にしようとしても、例の結界があるのでそんな真似は難しい。
そして何より、マスターの問題がある。
あのワカメと戦闘を共にする?
後ろを気にしながら戦わなきゃいけないし、間違いなくそれは杞憂では終わらない。
ライダーに襲われた綾子の問題もあるしな。
寧ろ、あのワカメを見つけたら手を組むんじゃなくて速攻で仕留めた方がいい。
あのタイプの男
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