第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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うが。ユーリが抑える。
「やる事は判ってるさ。あいつも。……今は休息が重要だろう? 絶対に勝てる戦いこそ、危険だ。万全な体制で行かないとな」
「……まぁ、間違えではないけど、アイツ絶対に体力が減る様な事、シてるわよ」
「それが、アイツのカンフル剤だと思え」
「思えないわよ!」
志津香の気持ちも判らないでもないが、ランスと言う男は 本当にヤル時はヤル。決めるべき時には、持ち得る最高のパフォーマンスを見せる。ムラがある実力だと思えるが、そのムラには法則性があるから。
そして、作戦会議は終了した。
明日のジオの町解放に向けての休息を各々が取る事になった。ユーリ達も、迷子の森へ向かっていたと言う事もあるから、少なからず疲れはあるだろう。
「皆、明日に向けて、今回ばかりは 十分に休んでくれよ? ……特に志津香とかなみだ」
「なんで名指しですかっ!?」
「そうよ! なんだか失礼よ! ユーリ!」
「……なら、いつもいつも夜遅くまで起きてるな、って事だ。そう言う休息もあるとは思うが程々にしておいてくれって事、だ。前科ありだからな」
苦笑いをしながらそう言うユーリ。
それは、ヒトミの事を相手にしてくれてたりしてる事だってあるけれど、ちゃんと休息をとらなければ気力が回復だってしないだろう。嬉しい事は嬉しいが、戦いの前夜くらいは眠ってもらいたいものだ。
「あ、あぅ……」
「わ、判ったわよ」
……会話をやめられないのは、ユーリの事をヒトミと中心に話してるから、と言う事が多いから?それを考えたら、苦笑いが止められないのだ。
「というわけで、ユーリさーん! 今日はトマトと眠りましょ〜!」
「馬鹿トマト! 一体何言ってるのよ!」
「むむ、志津香さんばかりずるいですー、トマト、迷子の森ツアーに 参加できなかったですよー? 欲求不満なのです!」
「だだ、ダメですよっ!」
トマトの行動を阻止せんと立ち振る舞う志津香とかなみ。
「元気有り余ってるねぇ……」
「……その元気をとっておけ、と言いたいんだがな? 一番は」
トマトの発言から、更に周囲を巻き込んでいく。
ランも、その輪に加わってきて、この場から出て行ったのはランスだけだった。休息の意味を履き違えている様な気がしないことも無かった。
そして、更にユーリの元へと来た人がいる。
「メナド。どうしたんだ? 何か用か?」
「ううん。何でもないよ。……ユーリには、本当にお世話になりっぱなしだから。だから、会議が終わった後に、改めて言いたくてさ。……中々、ユーリと話せそうになかったから、タイミング測ってたんだけど」
頭を軽く掻きながらそう言うメナド。真面目なメナドらしいと言えばそうだ。
「ははは……
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