暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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、青の軍、ゴルドバ殿がおられる可能性が濃厚です。それならば、進んでいない理由も納得できる。……今ならいけます」

 そのエクスの言葉に皆が奮起した。
 状況は間違いなく……、風向きは間違いなく我々リーザス解放軍側に向いているのは間違い無いのだから。

「まずはジオの町だな。がはは! オレ様が瞬く間に殲滅してやろうではないか! おい、可愛い子は殺すなよ!」

 ランスの宣言にとりあえず頷く面々。何せ、一応彼が総大将だから。……なんで、その隣の男じゃないのだろう? と言う疑問は、最早 ご愛嬌だ。隣の男が 上手く操縦桿を握っているからこそ、スムーズに事が運んでいるんだと思えるのだから。

「僕達の赤の軍も準備万端です。いつでも行けます」
「ええ。勿論」

 メナドとリックの2人が頷く。

「紫の軍。元より、支障はありません。行けます」
「だおー!」

 メルフェイスとアスカも同様だ。
 アスカは可愛らしく拳を突き上げている。……この中でも屈指の実力者なのだと思えば、やはり違和感があるのは仕方ないだろう。

「やりましょう。ヘルマンをリーザスから追い出すのです!」

 レイラも気合を入れて声をあげた。
 金の軍、親衛隊は今も十分に揃ってはいない。女性中心だったと言う事もあり、リーザスの方で奴隷のように扱われている為、自由都市侵攻部隊には含まれていなかった様なのだ。……レイラは実力が折り紙つきだった為、先発部隊として選ばれた。
 いや、アイゼルに選ばれたと言うのが正しいだろう。

「我ら、軍の準備は万端です」

 そして、リーザス軍総大将、黒の軍将軍バレスも貫禄のある表情で頷いた。

「……こちらは?」

 ユーリは後ろを振り返る。後ろに控えているメンバーを其々見た。

「勿論! 行けますよ!」
「ああ、血の代償はまだまだ続くぜ。それに、オレ達がいればそんなの朝飯前だろ?」
「私も お姉ちゃんと一緒! 私も頑張るっ!」
「トマトも行くですよー!! 迷子の森では不覚(不参加)をとった為、力も有り余ってますですー!」
「ここまで来たら最後までが当然でしょ」
「……リア様、直ぐにでも、参ります。……はい! 大丈夫ですっ!」
「頑張りましょう! 皆さんっランス様!」
「頑張らなくても楽勝なのだ! がはは!」

 こちらのメンバーも全員が強く頷いた。士気は十分高い。

「がはは! よーし、細かな準備はお前達に任せるぞ! オレ様はひとやすみをする事にする」

 ランスは、そう言うと。

「シィル! 行くぞ」
「あ、はい!」

 そのまま、出て行った。……向かう先は 恐らく宿屋の方だろう。

「あのバカっ、まだ終わってないのに……」

 志津香は出て行ったランスに苦言を言
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