第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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誰か攻めてるって事か?」
「イエ、リーザス軍ノ者デス クンレン、ダト推察シマス」
「………」
サテラの顔が僅かだが紅潮した。だが、顔を直ぐにふり、調子を元に戻す。
「シーザー、イシス。お前達は正面から行け。サテラは回り込んで行く。ランスを探しだして、そして 聖武具を取ってくる」
「シカシ、サテラサマヲ オマモリシナイト……」
「大丈夫だ。このサテラだぞ? 弱い人間が何百、何千集まっても問題無いさ。も、問題はあの男だけだ。(……2人っきりで合えるんだったら、こんな事しないっ! な、なにを考えてっっ)///」
「サテラサマ?」
「な、何でもないっ! だから、シーザー達は抑えておいてくれ。……で、でも殺すなよ?」
サテラは指示を出した。殺生はしないと言う指示。これまでにはあまりなかった事だ。だが、相手を殺さずに制するのは、殺す事よりも、かなりの時間がかかるだろう。
「デスガ、サテラサマの元ニ スグニ イカナイト……コロシタ方ガハヤイデス」
「サ、サテラは大丈夫って言ってるだろっ! それに、シーザー。アイツの事、忘れたのか? アイツは追い込めば追い込むほど、強くなる奴だっ! だから、時間稼ぎをしろっ! ……魔人であるサテラとシーザー、イシスを圧倒した相手だぞ。もうお前達忘れたのか?」
この時だけ、真面目な顔をするサテラ。当初の絶対的な力の差を思い出したためか、表情が変わったのだ。
「……ワカリマシタ」
「………」
覚えていない訳がない。
この硬度の硬さの攻撃を、身動きすらせずに受け止めた。異常なまでの堅さ。そして、その力。……覚えていないわけはないのだ。
「だから、頼むぞ! 今は聖武具の方が先決だ! ……アイツには全部終わったら、ホーネットとサテラのトコに……」
「??」
「な、何でもないっ! だから、頼んだぞ!? シーザー、イシス!」
サテラはそう言うと、離れていった。シーザーとイシスは互いに頷き合い……、そして足を進めた。時刻はもうそろそろ、日が陰り暗黒があたりを支配するであろう時間帯に迫っている。
逢魔が刻、と言った時間帯。レッドの町に、リーザス軍に。魔人サテラの驚異が迫ってきた。
〜レッドの町・入口〜
暫くは身体を動かし、戦っていた3人だったが、辺りが暗くなってきた為、もうやめていた。刀を其々が収め、先ほどの戦いについてを話していたのだ。
「清の二刀流は見事だな。刀を2つ操るのはそんなに簡単な事じゃない」
「ふ、ユーリも二刀を使うと言う事は聞いているんだがな。切り札、と言う事か?」
「ユーリ殿は二刀流も扱えるのですか」
清十郎の言葉に、リックも聞いていた。
「オレの
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