第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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! 行くよ!」
「う、うんっ……/// ユーリ、また、またね……///」
「(あ、あぅぅぅ……////ま、まさかメナド……も???)」
慌ててこの場から出て行くかなみとメナド。その後ろ姿を眺めて、疑問を浮かべていた時。
「……かなみ、顔真っ赤にしてたけど、何か変な事、したんじゃないわよね?」
志津香が遅れてこちら側に。
話の内容を聞いていれば、間違いなく踏み抜きが来ていたと思われるが、ちゃんと聞いてなかったから大丈夫だった。
「いや、オレは かなみとは、あまり話してないぞ? まぁ、早く休めよ、程度に話したくらいだ」
「そう?」
志津香はそれを一応信じた様だ。
ユーリは、決して嘘は言っていない。
志津香はかなみと〜と言ったからだ。この時、メナド?と言えば……、ユーリもバカ正直に話していただろう。そして、その脚にダメージを被る事になる。
それを事前に阻止出来たのは、持ち前の鈍感故にだった。
〜リーザス司令部前〜
日も傾き、黄金色の空が辺りを照らす時間帯。町の入口の正面にある司令本部の前でユーリは空を眺めていた。
「……清も戻ってきたみたいだ。……こちらの準備は万端、だな。……だが 何処だろう。嫌な予感がする。……拭えない」
ピリっと肌に走る悪寒を感じていた。
これまでに何度も死地を体験、体感してきた自分だからこそ、感じ取れる信頼出来るこの第六感だった。
――……何かが起こる。
ユーリは、そんな気がしたのだ。
「ユーリ殿」
そんな時、声をかけられた。その相手は、甲冑に身を包んでいる男だ。
「ああ、リック将軍。どうかしたのか?」
司令部でも、そのヘルメットを被り、素顔を見せていない男。少なからず疑問に思ったが……、別に良い。とユーリは思った。素顔に関しての事は兎や角言わないのが彼だ。……話題に出したくない、と言う事でもあるだろう。
「いえ、僕は修練がありますので、この場に。比較的に広いですし、それに何か異常があれば直ぐに察知する事ができます」
「まぁ、ここは町の入口から近いからな」
ユーリは町の入口を指さした。
目と鼻の先……とまでは行かずとも、何かがあれば、直ぐに判る。他にも町へと入る手段はあるが、司令本部が比較的近いのがここだ。援軍を呼ぶにしろ、迎撃態勢に取るにしろ、対応が取りやすいのだ。
「……ユーリ殿も、何かを感じますか?」
修練を開始したリック。
その長く赤い剣を振るいながら、ユーリにそう問うていた。その言葉を聞いて、ユーリは悟った。このリーザス軍の頂点とも言える男も、同じ事を感じていると。
――……何かが起こる。少なく
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