第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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。なに。構わないさ、今も 勿論 《あの時も》。オレも随分と助かったんだ。あの時は、メナドのおかげだよ」
「で、でも やっぱり僕の方が……」
「気にするな。……知り合い。そして 自身の背中を預けたんだ。それだけで十分だ。以前にも言っただろう? 助けるのが当たり前だ。……無論、無条件に、と言う訳じゃないがな? メナドだったら 愚問だと思うけど」
「え? それってどう言う意味……?」
「いや、気にするな」
ユーリは、そう言って笑っていた。例え信頼出来る仲間だとしても、盲目だったら意味はない。……間違えていたら、道を間違えていると感じたなら、それを止める事も大切だ。
そして、それは自分自身にもあると言える。自分自身が全て正しいなどと、おこがましい事は思わないから。
「これからも、よろしく頼む」
「う、うんっ 一緒に頑張ろ。ユーリ! 僕も、頑張るから! ユーリの隣で、頑張るっ!」
メナドは、笑顔のまま、そう答える。そして、その後ろには影があった……。
「ふーん。一緒に、隣で、ねぇ〜?」
そんな光景を見ていた影は、ミリだ。ニヤニヤと笑いながら。
「傍から見たら、愛の告白にも見えなくないなぁ〜?」
「んなっ!!」
「ふぇぇ!?」
「はぁ……」
相変わらず、ミリの明後日の方向。だが、そんな中でも驚いているのがかなみとメナド。
「そそ、そんな! 僕の様なのが告白なんてっ!! ゆ、ユーリが気を悪くしてしまうよ! こ、こんなに男っぽいんだしっ!!」
メナドは、慌てて否定をしていた。少し、安心したかなみだった……が。
「まぁ、ミリが言う事だし、話半分に聞いたほうが良い。こう言うヤツだ。……後、気を悪くなんてしないさ」
「えええっ!! な、なんで? 僕なんて男勝りだし、なんにも可愛くなんてないしっ! 告白なんかした日には……相手が可哀想だよっ」
「……なんでそこまで自分を卑下にする? そんな事は無い、と思うぞ。可愛くない?……十分に魅力的だとオレは思うが。って、これ 以前にも言った様な気がするぞ。自分をあまり過小評価しない事だ。……自信を持て、メナド」
「っっ!!!」
「わ、わぁぁぁ!!! ゆ、ユーリさんっ!! 今日は皆早くおやすみするんですよねっ!早く休みましょ!! 明日は、明日からは、とても大変ですよっ!!」
……出だし、遅れてしまったかなみ。
メナドは、顔を赤くなるのを止める事ができなかった。
そう、あの日の夜。
ゾンビ達を一蹴した時、助けられた時、言ってくれたんだ。メナドはその時の事を鮮明に思い出していた。
「?? ま、まあそうだな。さっき言ったとおり、かなみと志津香は特に、だ。ゆっくりと休むんだぞ」
「は、はい! 勿論ですっ! ほら、メナドっ
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