6部分:第六章
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こから彼と話をしているのである。
「もうな。あと一歩で死ぬところだったらしい」
「あと一歩でですか」
「けれど助かった」
彼は言った。
「何とかな。この通り頭だってはっきりしてるさ」
「それは何よりですね」
「何よりはものか。見ろ」
ただ一つ自由な左手を振り回しながらスタッフ達に言ってきた。
「利き腕はこれで両足もこれだよ」
特に両足は酷いものでギプスのうえに上から吊られている。そのせいで彼の今の姿は余計に無残なものに見える。まるでそこから今にも逆さづりになりそうな程である。
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