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八神家の養父切嗣
四話:つかの間の日常
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う言ってはやてが指し示す物は不気味に黒光りする物体だった。
 これだけだとはやてが最近苦手になってしまったゴキブリのように聞こえるかもしれないがそれ以上に物騒なものだった。

「銃ですね。お父さんが私達が現れた時に持っていたものだと思うわ」
「そうやな、銃やな」
『…………』

 何となく次の言葉を言うのが恐ろしくて押し黙る二人。
 そこに二人の帰りが遅いので見に来たザフィーラが現れる。

「なぁ、ザフィーラ。これ本物かわかる?」
「むぅ、この世界の武器については詳しくありませんが恐らくは本物であると」
「なるほど、ということは……これ違法やない?」

 切嗣は警察や自衛官と言った拳銃を所持可能な職業についていない。
 はやての介護の為に基本的に家に居ながらできる仕事をしているらしいのだがはやては詳しくは知らない。
 念のためネットで調べて見るが一般人には拳銃の所持は認められていなかった。
 猟銃や空気銃は許可を得れば可能だが拳銃は不可能だ。

「……我が家の父が銃刀法違反者やった」

 すぐさま八神家家族会議が開かれた。
 


「みんなに集まってもろーたのは他でもないおとんが犯罪者かもしれんちゅーことや」

 はやての言葉に訳を知らないシグナムとヴィータの肩がピクリと動く。
 まさか切嗣が管理局に追われる立場だと明かしたのかとシャマルに視線で問い詰める。
 ここで視線がザフィーラに向かないあたり彼の信頼の高さがうかがわれる。
 反対にシャマルは少し傷つきながら事情を説明するために拳銃を机の上に置く。

「これは……拳銃ですね。三十二口径、体格の小さい者でも使える」
「おとんの机からこれが出てきてな。前にも見たけどよう考えたら法律違反やった」
「はやて、なんで銃持ってたらダメなんだ?」

 さながら刑事のように説明するはやてにヴィータが素朴な質問を投げかける。
 管理世界でも質量兵器は禁止されている。
 しかし、今までただ戦い続けてきた騎士達にとって武器とはあって当然のものなのだ。
 そのことに少し悲しい気持ちになりながらはやては告げる。

「人様に怪我をさせれる武器とかは日本じゃ持っとったらあかんのよ。警察に逮捕されてまう。やから私らは家族としておとんをどうするべきか話し合わんといかんのや」

 覚悟を決めたかのように語るはやてにシグナムとヴィータは目を合わせる。
 シャマルとザフィーラはその様子に二人が何を言いたいのかを察する。
 二人は頷き合い自らのデバイスを手に取る。

「……レヴァンティン」
「アイゼン」
『Ja』

 シグナムの手には片刃の長剣が、ヴィータの手には体と同じほどの長さのハンマーが握られる。
 ここまで来てはやては四人がどういった
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