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逆襲のアムロ
3話 死の商人 9.20 11:40 ルナツー
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「アムロ曹長。進路クリアです。敵艦は本艦の14時方向を遠距離で捕捉。その敵艦より4機のMSが出撃。うち一つが通常のザクより3倍のスピードです」

「わかった。アムロ、ガンダム行きます」

カタパルトに乗ったガンダムは勢い良く星の海へ飛び出していった。

アムロはモニターで目の前のMSの姿を捉えていた。が、ザク3機に対し、シャアの乗るザクがいなかった。1機はリック・ドムというドムの宇宙仕様のMSだった。しかし、アムロが感じ取れるプレッシャーはシャアそのものだった。

「シャアめ。この当時の試作機を投入してきたか。」

アムロはリック・ドムに目掛けビームライフルを打ち込んだ。しかし、見事に躱され、そのスピードにアムロは舌打ちした。

「ちぃ」

リック・ドムは目前にせまっていた。
シャアは勝てると思い、ヒートサーベルを抜き放ちガンダムへ攻撃した。
ガンダムは間一髪ビームサーベルを抜きだしてリックドムとつばぜり合いになっていた


UC79・9・19 ムサイ艦橋


遡ること1日前、ムサイに新型MSが配備された。
MS−09Rリック・ドム。ザクUと比べ凌駕する推進力と出力、機動性能の次世代機体であった。
試験的にロールアウトしたものをドズル中将がシャア宛てに届けたものだった。

ドズルはシャアからの戦闘詳報を聞き、唸った。
連邦の増長を許してはならない。V作戦を潰すと断言し、その象徴であるホワイトベースとガンダムを葬ることを期待してソロモンで試験運用していた貴重な1機をシャアの特務部隊に配備する決定を下した。

シャアはテストでリック・ドムに乗り込んだ。今まで着なかったノーマルスーツを着用してのことだった。シャアはその機体性能に感嘆した。


「むう。この速さならあのMSに対抗できるかもしれん」


シャアはこの戦いで恐怖を感じた。危機感というものがノーマルスーツを着用するまでに至った。
そして、その相手と再び対峙し互いのサーベル同士で鍔迫り合いをしていた。

「いける。いけるぞ!」

シャアはスラスターのゲインを上げた。ガンダムが押されつつある。アムロは出力のゲインをわざと落し、鍔迫り合いを嫌いリック・ドムを横に受け流した。

「なんてパワーだ」

アムロは舌打ちし、そうつぶやいた。リック・ドムの性能を過少評価していた。なぜなら過去コンスコン艦隊のリック・ドムを3分で殲滅させた経験があった。

きっとパイロットが負荷に耐えきれなかったのだろう。大体の乗り物は自分の操れないG以上の出力は出さない。シャアはエースならではの強靭振りを見せていた。

一方のアムロは15歳の貧弱な体。14年後のエースと呼ばれたあの肉体まで戻すのに多少の時間が必要だった。


「受け流され
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