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逆襲のアムロ
3話 死の商人 9.20 11:40 ルナツー
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のだ」

「当然のことだな。・・・物量で遥かに凌ぐ連邦に今日まで有利に進めたのも我々がMSを戦時投入した結果だ。ここで連邦にMSを量産されては我々の不利はいなめない」

「どうするのだ。マ・クベ」

「ふむ、・・・我々はオデッサとアフリカ、北アメリカにアジアと勢力圏を拡大している。V作戦の進行に対抗するに根付いた生産拠点が必要だな。さしあったってキシリア様へ報告申し上げる。アナハイムの調査も必要となるだろう。」

「そうか。それが良いだろう。もうそろそろマズイ。この辺で失礼する」

その将軍はそう言い通信を切った。
その後再び通信を別の場所へ掛けた。
その通信先、その相手はアナハイム・エレクトロ二クス社長のメラニーだった。

「メラニーさん。会議で貴方の要請通りにことが運びそうですぞ」

「そうか。ここがこの産業へ参入し我がグループを飛躍と遂げる絶好の機会だからな。ヴィックウェリントンやハービックに競合してアナハイムを一大グループへ押し上げる。エルランさん、連邦は議員とゴップ将軍を調略したが、ジオンの方へはその不安要素を促したか?」

「ああ、しっかり毒を流し込んでおいた。アナハイムという企業がジオンでは調査されるだろう」

「ふっ、そうか。そして私たちの商品を見てくれるだろうよ。ジオンのジオニック社にしてもツィマッド社のシェアも莫迦にはできんからな。だいぶ前からザクUの解析は終わり、生産拠点となる工場を月と地球と既に整備済みだからな。戦争は儲かる。できれば永く膠着し続いてもらいたいものだ」

「そのためには車でないが安全性ある乗り心地良いMSを作りませんと」

「ハッハッハ。言えている」

エルランとメラニーはお互いに笑っていた。


* ルナツー司令部 12:30


ホワイトベースは当初の目的であったテスト機体の回収し、ルナツーへの入港を果たしていた。
怪我の回復が遅れているパオロ艦長はそのままルナツーの医療施設へ入院となり、艦長代理を務めたブライト、V作戦、RX計画の担当であるテムとそのテスト機に搭乗したアムロはルナツーの司令部へ召喚されていた。

大型のモニターが立ち並び何階層ものの無数の電気機器を多くの士官が忙しそうに操り、走り回っていた。将官の軍服を身に纏った色黒のガッチリとした体型のコーウェン少将とルナツー方面軍司令官のワッケイン少佐が話をしていた。その会話がひと段落したのか、ワッケインは直立不動で待つ3人に話を始めた。

「任務ご苦労だった。ジャブロー本部からは取れたデータを量産機にフィードバックすると話があった。ゴップ大将も改革派を説得する上での材料が今回ので揃えたことで喜んでいたそうだ。アムロくん!」

「はっ」

「君は民間人ながら軍へ志願したそうだな。
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